Archive for 2019.3

ちょっと説教くさいこと。

2019.3.31

「仕事なめてんのか!」と怒鳴ることは、今の時代ではそうそうないような気がしています。
僕自身もそうやって怒鳴られたことはないです。
(それ以外で注意や説教は受けたことはありますし、両親は説教魔でした)
今の時代、「怒鳴る」ことにフォーカスしがちですが、怒鳴られる内容があって、怒鳴られていたんですよね。
ま、なかには鬱憤を晴らすためのものもあるのでしょうが、それでも、ほとんどは理由があるでしょう。
 
たとえば、返事ができていないとか。
報告や連絡を怠るとか。
相談をしないとか。
仕事で上手くいっていない人を見ると、まぁ、どれもできていない人が多いです。
 
第一段階が相談だとして、案外、その後の報告や返事ができてない人も多かったりします。
いわゆる、相談だけして、その後どうしたかっていう報告をしないパターンです。
仕事というのは、困りごとがないと生まれないものです。
だから、相談っていうのは、仕事であれば必ずセットになります。
相談をしない人はいないでしょう。
相談相手が外の人になると、依頼になります。
社内だとしても、自分より力のない人には、相談しませんよね。
それにも関わらず、相談だけして、返事をしなかったり、その後の報告をしなかったりというのは、大変失礼なことです。
こういうとき、「仕事なめてんのか!」といって怒鳴りたくなる気持ちが芽生えるでしょう。
少なくとも、僕は芽生えます。
 
ただ、賢い人なら気付いていますが、返事や報告をしない人にどんなに注意をしたり、説教をしようとも、変わらないんですよね。
そもそも、その人は、コミュニケーションを放棄する人なんですから。
 
しかし、どれだけ機械的に伝えていても、コミュニケーションには感情が乗っかります。
感情を乗せようとしてもしなくても、コミュニケーションには労力や時間のコストがかかります。
だから、気持ちのいいコミュニケーションをされると嬉しくなります。
それが、気分の悪いコミュニケーションをする相手の場合、感情のコストもかかるということになります。
さっきの「返事をしない」とかね。
 
だから、コミュニケーションに労力と時間のコストの他に、感情のコストがかかる相手には、お金でメリットを得ようとするものです。
だから、そういう人の周りには、お金だけの関係の人が集まるんですよね。
「あの人のために貢献したい」と思われるには、気持ちのいいコミュニケーションをすることが、はじめの一歩です。

たまには専門的なことを。パート4。

2019.3.30

連日伝えているテクニック集ですが、今日で終わり。
ほとんどディレクターの内容になっていますね。
頼まれない限りは、テクニックについてはしばらく書かないつもりです。
それでは、四日目です。
 

「プレゼンについて」
プレゼンとは、ラブレター。
まずは自分が、相手のことを好きになる。
使い回しのプレゼンをしても、相手は振り向いてくれない。
100枚の便箋でドン引きする人もいれば、恋に落ちる人もいる。
スマートな告白で恋に落ちる人もいれば、ドン引きする人もいる。
相手によって、プレゼンは変える。
恋多き人の方が、ラブレターの書き方はうまい。
しかし、恋多き人が、幸せな恋人関係を築けるかはわからない。
恋から愛へ。
親身になることが、愛とは限らない。
ラブレターを渡す相手はひとり。
会議室に大勢がいても、恋に落とすキーマンは、たったのひとりしかいない。
その人の幸せを、まずは考えること。
 
「やりとりについて」
頼む側は、信任。
頼まれる側は、職業倫理。
この二つで、大抵のことはうまくいく。
それと、頼みごとを断る権利を、頼まれる側は持っている。
だから、頼む側は、ダメ元の気持ちを入れながら頼むといい。
 
「職業名について」
便利だけど、縛られる必要がないもの。
増やしてもいいし、減らしてもいい。
しかし、人に伝わらない職業名は面倒臭いだけ。

休業日のお知らせ。

2019.3.29

※4月8日までこの投稿が先頭にきています。
取引のあるお客さんには前々から伝えていましたが、サンポノは下記の日程で休業いたします。
 
休業期間:4月1日(月)〜4月5日(金)
営業再開:4月8日(月)10:00〜
※土日は通常通りの休業日です。
 
いつもありがとうございます。リフレッシュしてアイルビーバックだぜ。
 

たまには専門的なことを。パート3。

2019.3.29

一昨日と昨日に引き続き、テクニックについてです。
最後の方は、プレイヤーよりも、ディレクターよりの話にもなってきましたね。
ではでは、三日目スタートです。
 

「ライティングについて」
コピーライティングと説明文は違う。
説明文は理解させなければならないが、コピーライティングは印象が大事。
印象をあげるためには、想像の余白を入れる。
余白は最初、「?」と疑問を持たれてもいい。
余白を入れるなら、リズムが大事。
ボディ、サブ、キャッチの順で説明度合いは減らす。
だから、ボディコピーでは余白は少ないか、ない方がいい。
だから、余白はキャッチコピーでとる。
日本語の場合は漢字にせずに、ひらがなやカタカナを使ってもいい。
キャッチコピーであるほど、短歌や俳句のリズム。
五五調、七七調は心地いい。
英文翻訳は、英語と日本語両方の文学表現がわかる人でないと不可能。
自分で自分を褒めない。
正直なら下げてもいい。
短い方がいい。
  
「色について」
色弱者がいる。
青系は色弱者でも判別しやすいが、そのためだけに事業が存在しているわけではない。
事業ありきで考える。
文化、宗教、国によって、色に対する印象は異なる。
複雑な色味は、媒体によって色が作りにくい(再現性が低い)。
カラーガイドは目安、カラーガイドに支配されない。
 
「パターンについて」
法人も個人も、人。
同じ人が存在しないように、同じやり方(パターン)は存在しない。
しかし、人類と同じように、類型はある。
大きく見たらパターンは存在するが、小さく見たらパターンは存在しない。

たまには専門的なことを。パート2。

2019.3.28

昨日に引き続き、テクニックについて。
考えてみたら、習ったことではなくて、ぜんぶ自分で見て、自分で考えて、自分でやってみた結果のことなんだよね。
だから、どんなに簡単に伝えたとしても、結局は自分でやるしかない。
さらに、他の人からしたら、他の答えもあるわけで。
ま、これは医療でも同じだからね。
では、二日目のはじまり。
 

「トーンについて」
大別すると、機械的か生物的かしかない。
機械的ならツルんと、生物的ならザラっとさせる。
基本的には、このグラデーションでトーンを決める。
 
「日本語のタイポグラフィについて」
ひらがなはリズム。
カタカナは無機質。
漢字は密度。
だから、ひらがなを扱うときは、柔らかさをどこかにつくりだす。
ひらがなで厳しさだけはダメ。
こういう場合は、漢字を増やす。
もっとも緊張感を出したいのなら、漢字の量を増やし、明朝体を選ぶ。
この場合はどれだけ鋭くするか。
ゴシック体で扱う場合は、鈍臭くなる前に止める。
カタカナは無機質の冷たさが出てしまうので、リズムをつけたいときは、文章やフォントを調整する。
だから、カタカナはオノマトペと相性がいい。
ひらがなでオノマトペを扱うと、リズムが強すぎる場合が多い。
気味の悪いシーンでは、ひらがなのオノマトペの方が相性がいい。
これらを踏まえた上で、すべての逆をやるときもある。
 
「ロゴについて」
シンボルマークとロゴタイプの考え方をもつ。
どちらもロゴという。
差別化の意味で複雑なロゴでも構わないが、事業体や企業のロゴはシンプルな方がいい。
ロゴの寿命はシンプルな方が長い。
どんなに優れたロゴでも、必ず寿命がある。
どんなに優れたロゴでも、必ず批判がある。
より多くのモノや想いを入れられる器か、一種類のモノや想いを深く入れる器なのかを判断する。
しかし、広く、深く入った方がいい。
タイポグラフィは可読性だが、ロゴは視認性。
視認性とは、ひとつのまとまりで見せるということ。
けれど、可読性の低いロゴは、視認性も低い。
ロゴが展開する場合(副次的なサービスなど)も考えておく。
展開も含めてひとつのまとまりだが、展開は脇役。
脇役が主役になることはない。