Archive for the ‘おすすめ’ Category

中伊豆ワイナリーさん。

2018.9.3

中伊豆ワイナリーさんに行ってました。
広大なぶどう畑もさることながら、この場所で働いている方々がいいんです。
しっかりしてて余裕があるのに、気取らない。
こういう場所って、鼻につくこともあるでしょうが、ないんですよね。
ここで仕事できないかなー、なんて考えながら過ごしていました。
国内の、しかも温泉街のリゾート地って、ゲストハウスなどに押され気味かもしれませんが、まだまだ可能性は秘めていると思えました。
だって、接客が気持ちいいんですもん。
野球好き、乗馬好き、ワイン好き、温泉好き、好きをここまでの規模で仕事にしちゃうなら、好きでやってもいいじゃない。
 

『ゴードン・マッタ=クラーク展』の感想。

2018.8.22

東京国立近代美術館で開催中の『ゴードン・マッタ=クラーク展』に行ってきました。
展示作品の中でも、「地下トンネル建設現場の話」はとてもよかったです。
映像自体は大したことはないけれど、作業員の話が印象深かいのです。
 
「トンネル掘りは真の知識人でなければならない」
「トンネルの壁の美しさに魅入られた作業員がダリを連れてきて、同じく魅了されたダリが壁画を描き、その後、普通のトンネルと同じように粉々にされた話」
「安い金額で入札に勝った業者は二度と入札に参加しなくなるのは、トンネルづくりという挑戦とはチューニングが合わないからという話」
 
ダリの話は、作業員がいいですよね。
これが宮廷の貴族だったりしたら、話はとてもありふれたものになるでしょう。
ダリがトンネルの壁に本当に魅了されたかはわからないけれど、地下の工事現場で絵を描くダリ。
完成された絵は高尚な美術館に寄贈されるのではなく、普通のトンネルと同じように粉々になる。
 
このギャップが面白さを出すし、その後の入札の話で、作業員の崇高さが確かなものになります。
モチベーションの話を、「チューニングが合わない」と言ったり。
トンネル工事がどれだけ大変で、モチベーションも資金も必要で、「美しさ」を心得ているか。
 
上流と下流で言えば、下流の仕事として見られがちだけれども、果たして上流にこれだけのモチベーションも教養もあるでしょうか。
コンサルよりも現場の声。
今度どこかで「チューニングが合っていない」と言いたい。
そういえば、昨日の話に関連づけて言うと、「賃金の安さを価値にするゲーム」からもぼくは降りてますね。
 

やっぱりドロンジョ様。

2018.8.14

先日、池袋で開催している『FINAL FANTASYと天野喜孝の世界展』を観てきました。
ぼくなんかが説明するまでもなく、『ファイナルファンタジー』は世界的ゲームタイトルですし、天野さんは世界的な画家・イラストレーター・キャラクターデザイナーです。
 
ぼくが天野さんのことを認識したのも、『ファイナルファンタジー』です。
当時は子どもながらに「こんな絵、みたことない!」「すげー、かっこいい!」なんて思っていましたし、天野さんの描いたキャラクターがたくさん見れる『ファイナルファンタジーⅥ』はストーリーも相まって、一番好きなタイトルです。
その後、『ヤッターマン』や『ガッチャマン』などのタツノコプロさんのキャラクターデザイナーをしていたことを知り、これまた驚いたのを今でも覚えています。
 
日本のアニメ男子なら、どのアニメのヒロインが好きかということがあると思うのですが、ぼくは「ドロンジョ様」です。
綺麗で、悪巧みが好きなのに、ちょっとアホ。
お色気たっぷりで、やっぱりちょっとアホ。
手下の男二人はお世辞にもかっこいいと言えない。
三馬鹿トリオの紅一点。
普通に生きてれば玉の輿だっていけちゃう美貌なのに、悪巧みをしちゃうからいつも金欠。
しかも中間管理職で、いつも最後に「おしおきだべ〜」で上司から雷を落とされる。
だから、守ってあげたいような、支えたいような、すけべ男心をくすぐる。
こんな魅力的なヒロイン、そうそういないでしょう。
 
それが、天野さんの絵になるとシャープになって、美しさと悪っ気が倍増されるのです。
あぁ、もう、すげぇいいなー。
三馬鹿トリオに入りたいなー、なんてね。
 

休日に「目黒シネマ」。

2018.8.7

休日にすることの候補としてかなりの頻度で挙がる「目黒シネマ」さん。
自称「映画好き」「映画オタク」「映画マニア」「映画フェチ」「映画変態」、、、こういったヒトたちのツボをおさえるのが上手いんだ。
 
今回は着ぐるみが見られなかったけれど、手作りのパンフレットは健在。
こういうことに洗練さを加えては台無しになる。
 
映画館という暗闇の部屋には、たった2時間の濃密なドラマがあるんだ。
現実にはないドラマを求めるヒトたちが集う場所だ。
若者も中年もひとり客が多いのが、名画座らしいのかもしれない。
もちろんカップルで来るのもオーケーだぜ。
持ち込みもオーケーだぜ。
つまり、名画座でもあるけれど、ぼくらがまだ中学生だった頃の大きな映画館と同じってこと。
 
さすがに、劇場内は禁煙になっているけれど、やかましいマナー広告はない。
だって、劇場の外に一歩でも出れば、マナーの喧騒に溢れているだろう。
そんなに騒ぎ立てなくたって、映画好きが集まれば、映画のためのマナーは守られるんだぜ。
 
スナックにペプシ。
暗闇のなかのドラマ。
2時間だけの夢の世界。
椅子が揺れなくても、3Dメガネがなくっても、映画はほんっとうにいいもんですね〜。
 

『この世界の片隅に』を思い出す。

2018.7.20

昨年の夏も終わりの頃に『この世界の片隅に』という映画を観て以来、このタイトルを頻繁に思い出します。
しかも、夜、寝るときや、深夜に目が覚めたときに、このタイトルを思い出すのです。
何かイライラしていて寝つけないときも、このタイトルがなぜか思い出されて、腕をさするのです。
すると、スーっと眠りに入ることが多い気がしています。
 
正直に言うと、この映画を見た直後の感想はあまりいいものではありませんでした。
ぼくらが十代〜二十代の頃に流行った「童顔の主人公の頑張る姿とうっ屈さ」感じだな、と思った程度だったのです。
(アニメなのだから童顔は当たり前かもしれませんが)
 
けれども、その後、ぼくは初めて広島に行き、平和記念公園に訪れ、資料館をまじまじと見ました。
広島から帰って来ても、このタイトルが思い出されるのです。
そして、このタイトルが台詞として話されるシーンがあるのですが、そこで最近、気がつきました。
 
「この映画は、見つけてもらった彼女が、見つける番になる映画なんだ」
 
ま、詳しいことは映画を見ればわかるのですが、見つけられ、見つけることが繰り返されるのが、ヒトの一生なんだなと思ったのです。
良いことも、悪いことも、見つけ見つけられることで生じる現象です。
実はこの映画って、ひたすらこの繰り返しなのです。
 
もっと言えば、見つけられることで、ヒトやモノの一生は全うされると言われているようです。
ぼくは誰や何を見つけたかなぁ。
まだ、何も与えることができていないのかもしれません。