Archive for the ‘おすすめ’ Category

その人の歩んできたすべてが乗っかるもの。

2018.12.10

実写版の『3月のライオン』を観ました。
それで気づいたことがありました。
「将棋はなくならない」
ぼくに言われるまでもないことでしょうが、ぼくの中で腑に落ちたことだったのです。
 
AIが育つことで将棋のような頭脳戦がなくなるかと言ったら、そんなことはないだろうと感じていました。
でも、「あぁ、そうか」と、なくならないことを実感したのです。
将棋だけではありません。
己のすべてが乗っかるものはなくならない、こういうことなのだ。
 
野球やサッカーの判定にAIを取り入れることに警鐘を鳴らす選手も、もしかしたら、こういうことと近いのかもしれません。
昨日のQueenのライブの話もそうです。
「その人の歩んできたすべてが乗っかるもの」、こういう姿にぼくたちは心を動かされ、お金を払いたくなります。
事業において、ぼくがABテストや多数決を避けるのは、決を取った人のこれまでのすべてが乗らないからだったのかもしれません。
 
「どんなものにも100%の正解なんてない」
『3月のライオン』の劇中でも言っていましたっけ。
依頼人を叱るときに、ぼくも言っているので、ハッとしました。
事業だって同じさ。
 
古臭い言い方だけど、人の血が通ったものに、人は心を動かされるんだ。
いま、自分の限界を超えようとしている最中だったので、とても励まされました。

勇気づける映画。

2018.11.30

今日(この記事が載るのは翌日の11月30日)は、妻の誕生日でした。
出かける前の数十分以外は、まったく仕事をしませんでした。
出かけると行っても、パスポートの変更届けを一緒に行って、昼飯を食べた後は、途中、別行動を挟みました。
別行動の後は再び合流して、一緒に妻のケーキを買いました。
 
前置きが長くなりましたが、今回の話は、別行動中に観た『ボヘミアン・ラプソディ』です。
ぼくが説明するまでもなく、クイーンの伝記的映画です。
ぼくは、これまでクイーンの音楽にはそれほど触れてこなかったので、映画として純粋に楽しめました。
 
マイノリティであること、他人同士の家族であること、エモーショナルであること、喧嘩をすること、そして、ロックスターであること。
事業をしていて、度々思うことと重なります。
 
マイノリティであることは、これまでの世の中に反発もするし、それまであったものでは満足できないということです。
それは、一般的じゃないってことでもあります。
だから、就職をするのではなく、事業を興すのです。
反発をするには感情的になりますし、お客さんがファンになるのも感覚的に好きになり、惚れたからです。
説明しても足りない気持ち、それが感情です。
言い得て妙というには、あまりにも優等生すぎる。
 
けれども、そうして反発してきたのに、ロックスターになるということは、一般的人気を得るということです。
この逆説が起きるのが、物事のはじまりと過程と終わりです。
この繰り返しが、いつの時代も起きるんだよなぁ、と思いつつ、何も思うところがなければ、何かをしようとすることもないんだぜ。
そんな毒にも薬にもならないことを考えていました。
デザインという仕事は、ロックスターの卵に勇気を与えることでもあるんだよな。

中伊豆ワイナリーさん。

2018.9.3

中伊豆ワイナリーさんに行ってました。
広大なぶどう畑もさることながら、この場所で働いている方々がいいんです。
しっかりしてて余裕があるのに、気取らない。
こういう場所って、鼻につくこともあるでしょうが、ないんですよね。
ここで仕事できないかなー、なんて考えながら過ごしていました。
国内の、しかも温泉街のリゾート地って、ゲストハウスなどに押され気味かもしれませんが、まだまだ可能性は秘めていると思えました。
だって、接客が気持ちいいんですもん。
野球好き、乗馬好き、ワイン好き、温泉好き、好きをここまでの規模で仕事にしちゃうなら、好きでやってもいいじゃない。
 

『ゴードン・マッタ=クラーク展』の感想。

2018.8.22

東京国立近代美術館で開催中の『ゴードン・マッタ=クラーク展』に行ってきました。
展示作品の中でも、「地下トンネル建設現場の話」はとてもよかったです。
映像自体は大したことはないけれど、作業員の話が印象深かいのです。
 
「トンネル掘りは真の知識人でなければならない」
「トンネルの壁の美しさに魅入られた作業員がダリを連れてきて、同じく魅了されたダリが壁画を描き、その後、普通のトンネルと同じように粉々にされた話」
「安い金額で入札に勝った業者は二度と入札に参加しなくなるのは、トンネルづくりという挑戦とはチューニングが合わないからという話」
 
ダリの話は、作業員がいいですよね。
これが宮廷の貴族だったりしたら、話はとてもありふれたものになるでしょう。
ダリがトンネルの壁に本当に魅了されたかはわからないけれど、地下の工事現場で絵を描くダリ。
完成された絵は高尚な美術館に寄贈されるのではなく、普通のトンネルと同じように粉々になる。
 
このギャップが面白さを出すし、その後の入札の話で、作業員の崇高さが確かなものになります。
モチベーションの話を、「チューニングが合わない」と言ったり。
トンネル工事がどれだけ大変で、モチベーションも資金も必要で、「美しさ」を心得ているか。
 
上流と下流で言えば、下流の仕事として見られがちだけれども、果たして上流にこれだけのモチベーションも教養もあるでしょうか。
コンサルよりも現場の声。
今度どこかで「チューニングが合っていない」と言いたい。
そういえば、昨日の話に関連づけて言うと、「賃金の安さを価値にするゲーム」からもぼくは降りてますね。
 

やっぱりドロンジョ様。

2018.8.14

先日、池袋で開催している『FINAL FANTASYと天野喜孝の世界展』を観てきました。
ぼくなんかが説明するまでもなく、『ファイナルファンタジー』は世界的ゲームタイトルですし、天野さんは世界的な画家・イラストレーター・キャラクターデザイナーです。
 
ぼくが天野さんのことを認識したのも、『ファイナルファンタジー』です。
当時は子どもながらに「こんな絵、みたことない!」「すげー、かっこいい!」なんて思っていましたし、天野さんの描いたキャラクターがたくさん見れる『ファイナルファンタジーⅥ』はストーリーも相まって、一番好きなタイトルです。
その後、『ヤッターマン』や『ガッチャマン』などのタツノコプロさんのキャラクターデザイナーをしていたことを知り、これまた驚いたのを今でも覚えています。
 
日本のアニメ男子なら、どのアニメのヒロインが好きかということがあると思うのですが、ぼくは「ドロンジョ様」です。
綺麗で、悪巧みが好きなのに、ちょっとアホ。
お色気たっぷりで、やっぱりちょっとアホ。
手下の男二人はお世辞にもかっこいいと言えない。
三馬鹿トリオの紅一点。
普通に生きてれば玉の輿だっていけちゃう美貌なのに、悪巧みをしちゃうからいつも金欠。
しかも中間管理職で、いつも最後に「おしおきだべ〜」で上司から雷を落とされる。
だから、守ってあげたいような、支えたいような、すけべ男心をくすぐる。
こんな魅力的なヒロイン、そうそういないでしょう。
 
それが、天野さんの絵になるとシャープになって、美しさと悪っ気が倍増されるのです。
あぁ、もう、すげぇいいなー。
三馬鹿トリオに入りたいなー、なんてね。