Archive for the ‘ビジネスの健康’ Category

議論よりも話し合い。

2018.9.15

白熱した議論ではなく、建設的な話し合い。
企業との打合せで話されることは、すべて仮説です。
結果報告だとしても、たまたまその結果になっているだけで、同じ条件を揃えたら同じ結果になるとは限らないのです。
だから、強い言葉はなるべく使わないようにしています。
一側面だけを取り上げたら正しいでしょうが、別の側面から見たら間違っているなんてことは、普通にあります。
それでもぼくらは何かを決めなきゃいけないし、Aを選んだのに実はBの方がよかったね、ということも後からわかったりするものです。
これが事業というもの。
だから、強い言葉で議論の応酬をするのではなく、弱い言葉だとしても、相手と話し合うことの方が、いいチームになっていきます。
白熱した議論ではなく、建設的な話し合い。
だからって、口だけ動かすのも違いますけどねー。

チューニングの精度。

2018.9.8

経済学者である岩井克人さんの著書を読んで、まるっと信用したのは、優秀な人たちが発表する経済予測が当たらない理由を「人は嘘をつくから」と書いていた(言っていた)からです。
最初からこの考えがあったのか、この考えがあったけれど言えるきっかけがあったのか、途中からこの考えに切り替わったのか、ご本人と会えたら聞いてみたいなー。
そして、優秀な経済予測をしている人たちは、「人は嘘をつく」ということも分かっているはず。
それでも経済予測を発表しなきゃいけないことへ、どうやって折り合いをつけているのだろうか。
何でこんな話をしているかというと、実はデザインも一緒なのです。
教科書に書かれるような正しい答えと、現実での正しい答えって、一致しないんです。
もちろん、教科書に書かれている答えは、基本となる答えだから知っておかなきゃ話にならないでしょう。
しかし、これだけでデザインが効果的に機能するかと言えば、ほとんど機能しないのです。
そのため、理想と現実のギャップをチューニングすることになります。
私が思うに、優れたデザイナーはチューニングの精度が高い人のことだと思います。
もちろん、チューニングのしようがないと判断するのも、大事な能力です。

まだ経済人?

2018.9.7

「経済人」なんて現実には存在しない象徴であり、いまや死語になっているというのに、ビジネスで用いられる手法は、言い方を変えているだけで「経済人」で答えを出そうとしている。
自分が運がよかったのは、大手企業の中枢や省庁と関わることで、まったくこんな風に仕事は進まないし、それで仕事を進める輩が信用されていなかったのを、目の当たりにしてきたからだろう。
結局、自分の頭と手と足で導き出した考えを話すのが一番信用される。
同じ大手企業でも中枢から外れると、経済人に引っかかるんだけどね。
その差って何なのだろう。
いま思えば、当時は何も知らない青二才だった自分の言葉を聞いてくれたことは、嬉しい思い出だ。
あのときに周りにいた人たちや、人として向き合ってくれた依頼人たちのお陰で、いまのぼくがいる。

必要なひと、デザイン。

2018.9.6

グラフィック分野で優れた人材が必要だと最近強く感じる。
グラフィックデザイナーでも、イラストレーターでも、カメラマンでも、コピーライターでもだ。
Webデザイナーに任すと及第点から大きく下回ったものが出てくるし、UXデザイナーなんて立場の悪いコンサルが職業名を変えただけのことが多い。
5億年以上前からつづいている視覚情報を扱う分野をなめんなよ。
 

訪問した際にお茶もだしてこない会社が「デザインに力を入れたい」って、無理がある。
配慮がなきゃ計画も、計画を形にすることも効果的にできませんからね。
良くも悪くも、なるべくしてなっているんだよなー。

そんなわけあるか。

2018.9.5

「AIが普及したら人間はクリエイティブなことに集中できる」と言う人たちに聞きたい。
論理に縛られた仕事の仕方に慣れてしまって、AIよりも優れたクリエイティブを発揮できると思っているだろうか。
経済人という言葉がある。
理想的な購買行動を行う人を表す言葉だが、残念ながら、現実には存在しない人である象徴にもなっている。
優れた経済予測がことごとく外れるのも、「人間は嘘をつくから」と話していたのは経済学者の岩井克人さんだ。
現実世界を観察しなければ、クリエイティブな仕事なんてできないし、無駄なこと、ふざけること、周りからバカと言われることができないのに、AIのできないことをやればいいなんて虫が良すぎる。