Archive for the ‘ビジネスの健康’ Category

デザイン講座。

2019.5.23

人を育てることのおもしろさは、ぼくのノウハウを伝えているのに、自分とは違う「色」が現れるってこと。課題への回答案の中に、「その人が好んでいる案だけど、活かし方が分からなくてボツにしている案」を見つけたとき、活かすためのノウハウを伝え、力を与えることはおもしろい。誰だって自分が好きな人にあって、好きなことをして、好きなことのための努力をした方がいい。

ぼっち力。

2019.5.20

先日、『アウトデラックス』というテレビ番組を見ていると、マンガ『南国少年パプワくん』の作者である柴田亜美さんが、ゲストとして出演していて、とても面白かった。
その中でも「どの編集者よりも長生きする」とおっしゃっていたのが、とても印象に残っている。
最近、ぼくは「ぼっち力」ってことを肯定的な意味として多用している。
現代のビジネスでは、一に共有、二に議論、三四も共有で、五に議論が正解のやり方だろう。
まぁ、その中に実践があるわけだが、その後は自分の貢献を喧伝するわけだ。
みんな仲良さそうに振舞っているが、実際のところは手柄取りとマウンティングが行われ、評価を気にするわけだ。
コミュニティづくりも、結局は似た仕組みだ。
だから、ぼっち力が高いと、協調性のない人としてそれだけで価値を下げられやすい。
 
だが、まてよと。
自分の考えを練ってこないで交わされる共有や議論では、耳障りだけがいい陳腐な内容が飛び交う。
競合がどうとか、問題解決や社会貢献を主とした、つまらない結論になる。
 
ここを圧倒的に違うだろと思えてしまうのは、幼少期から読み続けているマンガのお陰だ。
読書とは違って、マンガを熱心に読んでいると怒られたり、呆れられたりする。
しかし、ぼくの構成力や構図力を鍛えてくれたのはマンガだ。
幼少期から読み続けているマンガである(二度目)。
マンガは一人で読むものだ。
休み時間、学校の帰り道、授業中に、部活中。
みんなといながらマンガと向き合って一人になる。
友人が読んでなさそうなマンガがあれば、「あのマンガ、面白かったよ」と伝える。
自分が持っていたら、貸して読ませる。
気に入った構成や構図を覚えて、それを真似て。
どんなキャラクターだったら読者は応援したくなり、どんなストーリーに感動して、お金を払うのか。
つまり、ビジネスになっていくのか。
読者がお金を払えば、編集者もアニメーターも仕事になる。
その他にもたくさんの仕事が生まれる。
その最初にいるのが、漫画家だ。
当時はそんなこと考えて読んではいなかったけれど、自分の体に染み付いている。
 
ぼくが最近ハマっているサッカー漫画の『DAYS』でも、水樹キャプテンは言っている。
「好きにやれ。責任は俺が持つ」と。
水樹キャプテンがいる聖蹟高校をはじめ、ライバル高も含めて、登場人物の全員が努力家だ。
努力、つまり練習している時は全員孤独。
フリーキックの名手となるのも、天才ドリブラーになるのも、一人の練習を積み重ねた結果だ。
孤独の練習を積み重ねた人同士が集まって、強いチームができる。
答えを知ったからといって、体現できなければ意味がない。
だから、尋ねる前に、自分で考えて練習をする。
それでも分からなければ質問をする。
質問をした後は、答えを考えて、また練習をする。
その間、ずうっと孤独だ。
これが強い成果への第一歩だ。
一人の練習を忘れたら、力はつかない。
ぼくは、ぼっち力の強い人を応援する。

久しぶりのこと。

2019.5.18

ある企業のロゴとホームページがリニューアルされたことを、たまたま知って調べてみたら、ニュースリリースにそのことが記載されていた。
これを読んでみると、ロゴのコンセプトなどは書かれていても、「誰が作ったか」には一切触れられていなかった。
全国にショップがある大手企業だから、社内にデザイン部があるだろうが、その部署の人が作ったのか、外部に委託したのか、それすらも分からない。
 
ニュースリリースというのは企業としての声だ。
法人である企業は話すことができないので、代表者が代弁をする。
けれど、おそらく作ったのは別の人だ。
企業の声として代弁者が語り、作った人を登場させない理由があるだろうか?
いや、ない。
だから、書かれているコンセプトもうっすぃ〜内容で、コンセプトというよりもロゴの形の話になっていた。
 
それで誰が作ったのかを調べてみたら、いっこうに出てこない代わりに、「ロゴをリニューアルする前に、労働状況を改善して欲しい」という従業員の声と、社長が変わったことが出てきた。
つまり、背景としてはこうだろう。
社長の交代とともに、新社長の影響力を浸透させるために、旧体制のものを一新していく。
分かりやすいのがロゴとホームページなどの目に付く部分だ。
新社長の影響力が薄まるといけないから、作り手の声は邪魔になる。
 
代表取締役社長というのが、法人の単なる代弁者であることを間違うと、こういうことが起きる。
事務所勤めを辞めてから、こういうことに遭遇するのは久しかった。
しかし、よくあることだ。
そこの従業員には悪いけれど、労働環境は変わらないと思うから、早く辞めることを勧めるだろうな。

作るのも、売るのも変態がいい。

2019.5.14

「売る」と「作る」というのは本当に違います。
実はこの間に「伝える」っていうのが入るのですが、この三者の役割って違うんですよね。
それぞれ、扱うものを愛していると思うのですが、度を超えるとそのものへの変態にっていきます。
職人は作る変態なんですよね。
専門店は売る変態だし。
だけれども、職人が売ろうとすると、自分の凄さを伝えがちになってしまって失敗します。
だから、専門店は職人になっちゃいけないですし。
専門店は扱うものの変態じゃないといけないのです。
『マツコの知らない世界』を見ていると、「〇〇が好きすぎてお店を作っちゃいました」という人が出てくるのですが、そのときの変態度合いがとても好きです。

見せてもいい喧嘩、見せちゃいけない喧嘩。

2019.5.6

お店でお昼ご飯を食べていると、お店の人同士が口論をし始めた。
カウンター越しの席に座っていたので、聞こうと思わなくても、口論の内容が聞こえてくる。
口論の内容はどうでもいいが、聞きたくもない口論が耳に入ってくるうちに、ひとつのことを思い出した。
 
「見せてもいい裏と、見せてはいけない裏がある」
 
ぼくは依頼人がSNSを使うときに、ひとつお願いをしている。
「うまい話やいい話だけでなく、失敗談や、言える範囲で構わないから、まだうまくいっていないけれど進めている話をしてください」
これは漫画の中で気が付いたことだ。
人は、優等生に心を動かされることはなく、単なる弱者を応援することもない。
漫画のヒーローは、弱いところを努力で克服し、ライバルと競い合い、困難に打ち勝つことで、読者の心を掴む。
ときには仲間と喧嘩をすることもあるが、喧嘩が終わった後に団結することは約束されている。
どんなに救いのない展開だったとしても、最後にハッピーエンドを作れなければ、たくさんの読者が応援するヒット作になるのは難しい。
 
口喧嘩に話を戻すと、昨日聞いていたような口喧嘩になると、終わりの気まずさだけが残ってしまう。
ということは、聞かれてもいい口喧嘩というのはあるのだろうか?
他人同士の口喧嘩は、終わりが予測できない。
だから、気まずさの終わりも予測できないから、それだけで不安はつづく。
これをギャップでいい印象で終わるためには、う〜ん、いまのぼくには思いつかない。
だから今のところのぼくの答えは、「お客さんには、身内の口喧嘩は見せちゃいけない」だ。
あのお店には、もう行かないだろうな。