こころの師、ヘルムート・シュミット氏。

2018.9.22 日々のこと

ヘルムート・シュミット氏の訃報を知った。
今年の7月2日に亡くなったそうだ。
 
以前、ある依頼人から「柔らかい表現でも、しっかり作っている感じがする」と評価してもらったことがあるが、タイポグラフィに関して言えば、シュミット氏と彼の師であるエミール・ルーダー氏の影響を、私はかなり受けている。
ポカリスエットを好んで飲んでいるのも、このデザインの秀逸さに惚れた、いわば「ジャケ買い」だ。
 
亀倉雄策さんや田中一光さんたちのような、本質的なデザインが見る影もなくなった日本のデザインに暗澹たる気持ちでいたなか、私に光を与えてくれたのはシュミット氏とルーダー氏のデザインだった。
 
その後、私自身の師匠と出会うことで実践の場を提供してもらい、本質を考えるだけでなく、本質を形にすることの力をつけてきた。
シュミット氏と出会うことはなかったが、「そもそも、本質とは何だろうか」と考えることをしているのも、彼らの影響があるだろう。
 
来年からは自分の誕生日の度に、シュミット氏のことを想うのだろうな。
 

8年前の夢中ごと。

2018.9.21 日々のこと

過去のブログを読み返していると発見があります。
たとえば、「8年前は夢中になることがあったんだな」とか。
8年前のぼくは写真を1メートルぐらいまで大きくして印刷する「大判出力」をしていました。
そして、印刷の進み具合を、夢中で見ていたようです。
すっかり忘れていました。
けれども、ブログを読み返すと「夢中で見ていたこと」を思い出すのです。
実は今は夢中になれることがありません。
このままでも良いかもしれませんが、日々を退屈に感じているのだから、あまり良い傾向とは言えないでしょう。
そんな中で「夢中になっていたあの時」を見つけたのです。
何かのヒントがあったような気がしました。

俺の場合。

2018.9.20 日々のこと

死について考えることは多い。
物心ついた頃には腎臓病だったが、その頃は考えてなかった。
小学校の頃も「人と違う体」について考えることはあっても、死について考えてはいなかったと思う。
明確に考えるようになったのは、15歳の頃に友人が死んでからだ。
事故ではない、病気だ。
それまでピンピンしていた友人が、春休み中にそのまま亡くなった。
ピンピンしていたと思っていたのは自分だけだったのかもしれない。
しかし、これ以降、ぼくは死について考えるようになった。
その後、芸術の道に進み、歴史上の先達と会話ができるようになった。
実家の墓参りに行くのも、死んだ人と会話をするためだ。
20代の頃に墓参りに行くと「若いのに偉いね」と褒められたが、単に自分が行きたいから行っていただけだ。
今年、親父が死んだ。
あまりにも普通のこととして受け止めている反面、死について考えることは増えている。
これは生きることを考えることとも同じなのだ。
あといくつ、俺はつくることができるんだろうか。
それに比べたら、世の中のほとんどのことはどうでもいい気がしてくる。
そう思えてしまうのだ。
いのちの時間は、つくる時間なんだ。

マカロニサラダ。

2018.9.19 日々のこと

マカロニサラダが好きだ。
小麦アレルギーが発覚した後も、定食の脇に添えられているマカロニサラダが大好きだ。
カレー味でも、からしマヨネーズ味でも、ノーマル味でもオーケーだ。
ポイントは「定食に添えられている」という分量だ。
しょうが焼きやデミグラスハンバーグのタレに絡めたら、味の限界突破を軽く超えてくる。
家で作るには少なすぎる。
かといって多く作ればいいもんじゃない。
あの、脇に添えられた量がちょうどいいんだ。
「好きなの? じゃあ、たくさん食べなよ」なんて、野暮なことを言っちゃいけない。
マカロニサラダよ、この世に誕生してありがとう。

ボブ・マーリーの映画。

2018.9.18 日々のこと

三連休最後の日ぐらい仕事はしないぞってことで、ボブ・マーリーの映画を観てました。
といっても、途中で見るのを止めたので、つづきは近々観ようと思っています。
観ながら思っていたのは、ボブ・マーリーのことを多くの人が語ったとしても、本人が伝わっているとは限らないんですよね。
有名人であればあるほど語られることが多くなるので、ぼくらは知った気になってしまうけれど、ボブ・マーリーと遊んだわけじゃないし、話したわけじゃないんです。
たぶん、彼のことを考えている回数が少ないのも影響していると思います。
というのも、美術の人たちなら死んでいても、ぼくに語りかけてきますから。
けれども、共通していることもあって、この場合も誰かが語った話を聞いても、彼のことがわかるわけじゃないんです。
彼の作品を通してしか、彼のことはわからない。
ボブ・マーリーもそうでしょう。
劇中に流れていた曲、よかったなぁ。
語る語られる前に、つくったものを味わえ、ってね。