Archive for 2019.5

あいつという自分。

2019.5.21

こういうことを書くと悪い気もするが、周囲の人は「江口らしさ」を求めてくれるが、江口は江口自身を飽きている。
飽きているから、新しいことをやったり、求められている「らしさ」にちょっと違うことを加えたりする。
そうやって、臨床心理学の写真学生は写真家になって、デザイナーになって、ディレクターになって、畑を耕して、デカビタCを飲んで妻に怒られている。
親鸞が非僧非俗であり、僧侶でありながら妻帯者になり、京都に戻らず、浄土宗から浄土真宗を作って旅を続けてしまったのが何となくわかる。
親鸞は親鸞に飽きていたんじゃないだろうか。
こういうことは、自分のことを客観的に見ようとすればするほど、起きることだと思っている。
自分のことを「あいつは」と言ってしまう感じだ。
もうちょっと、親鸞について調べてみてもいいかもな。

ぼっち力。

2019.5.20

先日、『アウトデラックス』というテレビ番組を見ていると、マンガ『南国少年パプワくん』の作者である柴田亜美さんが、ゲストとして出演していて、とても面白かった。
その中でも「どの編集者よりも長生きする」とおっしゃっていたのが、とても印象に残っている。
最近、ぼくは「ぼっち力」ってことを肯定的な意味として多用している。
現代のビジネスでは、一に共有、二に議論、三四も共有で、五に議論が正解のやり方だろう。
まぁ、その中に実践があるわけだが、その後は自分の貢献を喧伝するわけだ。
みんな仲良さそうに振舞っているが、実際のところは手柄取りとマウンティングが行われ、評価を気にするわけだ。
コミュニティづくりも、結局は似た仕組みだ。
だから、ぼっち力が高いと、協調性のない人としてそれだけで価値を下げられやすい。
 
だが、まてよと。
自分の考えを練ってこないで交わされる共有や議論では、耳障りだけがいい陳腐な内容が飛び交う。
競合がどうとか、問題解決や社会貢献を主とした、つまらない結論になる。
 
ここを圧倒的に違うだろと思えてしまうのは、幼少期から読み続けているマンガのお陰だ。
読書とは違って、マンガを熱心に読んでいると怒られたり、呆れられたりする。
しかし、ぼくの構成力や構図力を鍛えてくれたのはマンガだ。
幼少期から読み続けているマンガである(二度目)。
マンガは一人で読むものだ。
休み時間、学校の帰り道、授業中に、部活中。
みんなといながらマンガと向き合って一人になる。
友人が読んでなさそうなマンガがあれば、「あのマンガ、面白かったよ」と伝える。
自分が持っていたら、貸して読ませる。
気に入った構成や構図を覚えて、それを真似て。
どんなキャラクターだったら読者は応援したくなり、どんなストーリーに感動して、お金を払うのか。
つまり、ビジネスになっていくのか。
読者がお金を払えば、編集者もアニメーターも仕事になる。
その他にもたくさんの仕事が生まれる。
その最初にいるのが、漫画家だ。
当時はそんなこと考えて読んではいなかったけれど、自分の体に染み付いている。
 
ぼくが最近ハマっているサッカー漫画の『DAYS』でも、水樹キャプテンは言っている。
「好きにやれ。責任は俺が持つ」と。
水樹キャプテンがいる聖蹟高校をはじめ、ライバル高も含めて、登場人物の全員が努力家だ。
努力、つまり練習している時は全員孤独。
フリーキックの名手となるのも、天才ドリブラーになるのも、一人の練習を積み重ねた結果だ。
孤独の練習を積み重ねた人同士が集まって、強いチームができる。
答えを知ったからといって、体現できなければ意味がない。
だから、尋ねる前に、自分で考えて練習をする。
それでも分からなければ質問をする。
質問をした後は、答えを考えて、また練習をする。
その間、ずうっと孤独だ。
これが強い成果への第一歩だ。
一人の練習を忘れたら、力はつかない。
ぼくは、ぼっち力の強い人を応援する。

写真だけ。パート9。

2019.5.19

期間限定のとらやコーヒー味羊羹。
 

久しぶりのこと。

2019.5.18

ある企業のロゴとホームページがリニューアルされたことを、たまたま知って調べてみたら、ニュースリリースにそのことが記載されていた。
これを読んでみると、ロゴのコンセプトなどは書かれていても、「誰が作ったか」には一切触れられていなかった。
全国にショップがある大手企業だから、社内にデザイン部があるだろうが、その部署の人が作ったのか、外部に委託したのか、それすらも分からない。
 
ニュースリリースというのは企業としての声だ。
法人である企業は話すことができないので、代表者が代弁をする。
けれど、おそらく作ったのは別の人だ。
企業の声として代弁者が語り、作った人を登場させない理由があるだろうか?
いや、ない。
だから、書かれているコンセプトもうっすぃ〜内容で、コンセプトというよりもロゴの形の話になっていた。
 
それで誰が作ったのかを調べてみたら、いっこうに出てこない代わりに、「ロゴをリニューアルする前に、労働状況を改善して欲しい」という従業員の声と、社長が変わったことが出てきた。
つまり、背景としてはこうだろう。
社長の交代とともに、新社長の影響力を浸透させるために、旧体制のものを一新していく。
分かりやすいのがロゴとホームページなどの目に付く部分だ。
新社長の影響力が薄まるといけないから、作り手の声は邪魔になる。
 
代表取締役社長というのが、法人の単なる代弁者であることを間違うと、こういうことが起きる。
事務所勤めを辞めてから、こういうことに遭遇するのは久しかった。
しかし、よくあることだ。
そこの従業員には悪いけれど、労働環境は変わらないと思うから、早く辞めることを勧めるだろうな。

写真だけ。パート8。

2019.5.17

この雲ってどうなっているんだろう?