Archive for 2014

今も流行っているのか?

2014.9.7

時間が出来たので、美術館に映像作家の作品を見に行ったのだが、「これが今でも日本で流行っているのか?」と驚いた。
 
最初に見たのが、異なる人種の両親を持ちながら、どちらの国とも違う場所で育った自身のアイデンティティを探る作品であり、他の作品群も、アイデンティティを探るようなものだった。つまり、「自分探し」の作品である。
 
日本でも、僕が高校生あたりの頃から大学生ぐらいまで流行っていたと思われるのだが、僕が気付かないだけで、今でもこういうものが流行っているのだろうか。
 
アイデンティティをはじめ、不確かなものには、「不確かなもの」という答えが既にあり、それ以外の価値は、人の作りだした偏見でしかない。水は形を変え、海となり川となり、私達の体を流れる。一度たりとも、同じ形を形成しない。それは人間のアイデンティティやコミュニケーションも同様であり、不確かなもので、常に誤解があり、共有が出来ず、時間と共に流れていく。
 
そんな、アイデンティティを定まっているものとして捉え、コミュニケーションで共有できると思い込む偏見が、不安を生み、「こんなはずじゃない」と怒りを生むのではないだろうか。
 
「流れるもの」という当り前のことを、認めれば、心はラクになる。

終らせる社会。

2014.9.6

自分の道を決めた人にとって、それ以外のものというのは必要ないのだな、ということを頻繁に感じる。これは、自分にも他人にも当てはまり、僕は制作、クリエイティブで社会を変えること以外は、どうでもよくなっている。それ以外のことを何かしても、自分にとっての特別レベルの価値を見出せなくなっている。何故なら、同じ性質のことで、自分に合ったやり方を知っているからだ。別の方法の存在は認められるし、その方法が合う人達もいることも、当然である。
 
だから、知人や友人たちにも、「早いとこ自分の道を決めた方がいい」と言っている。突き進んだ結果、違う道が見えるのは当然であり、新たな道が今まで歩んできた道と融合できるのかどうかは、案外どうでもいい。だって、突き進んだのなら、その分、別の道でも活かせる力を持っているからだ。絵を描き、音楽を奏で、心理学を学び、写真を撮り、デザインをやり、ブランディングを考える——全てが混ぜこぜになり、活かせられるし、無駄なことなどなかった。
 
突き進むワクワクが、迷いや不安に負けるときに、人は他人を道連れにしようとする。その負の連鎖を、日本社会でも終わりにしないか。
 
安定するお金と、冒険心——それがあれば、人生は楽しく、喜びに溢れている。

言い訳の前置き

2014.8.31

自分は頭が良くない、やったことがない、人それぞれ、努力しているなどの言葉を聞くと「ずるいな」と感じる。
 
何か悪い結果が起きても追究されることがなくなり、良い結果が起きれば褒められる。
 
そのための言い訳を先にされると、周囲にいる人間は何も言えなくなる。それがその人の処世術になっているのかもしれないが、僕にとっては毒にも薬にもならない時間の無駄のような言葉を使われているような気持ちになる。
 
自分にしか出来ないことは見つけることが難しいが、自分のやりたいことに正直になることは、誰でも出来る簡単なことじゃないだろうか。
 
好きなことを目一杯やっているとき、一歩一歩地道に進んでいる、などというような自分を擁護する言葉は、頭をよぎっていないはずだ。

夏のおわり。

2014.8.24

昨日、久し振りに写真家の友人達と呑みました。夕方すぎあたりに、井の頭公園の池の前にいたのだが、これが何とも良い雰囲気だったのです。
 
夏が終る寂しさも、風情として感じることが出来るようになっているんだなぁ、と思いながら、蚊にけっこう刺されているのに、あまり痒く感じない鈍感さ。どんどん、オッサンになっている証拠です。
 
「鈍感というのは、器の大きさと繋がるよね」と、一緒にいた写真家の秦雅則さんと話しました。
 
そう、オッサンの魅力って、いつまでも怒鳴り散らすエネルギーよりも、「ほっ、ほっ〜」と笑える余裕です。

All in life.

2014.8.23

自分の家族のことについて一歩引いて考えてみると、「とんでもないな」と思った。兄貴と15年近くも会っていなかったり、親族が大病を患ったり、持病があることが普通になったり、鬱病からの自殺があったり、養子が面倒を起こして祖父が改宗したり、何かね、みんな幸せなんだけど、もっと、幸せにできないかなって思うんです。
 
そんなふうに思うんですが、考えていくと不謹慎かもしれないですが、「あぁ、もう爆笑するしかないな」という楽しい気持ちになっちゃうんです。
 
快晴の青空の下には、草原も泥沼もあるってもんです。草原を曇天にしたり、泥沼でも快晴にできるのは、その人自身の気持ち次第なんですよね。
 
仕事も生活も同じで、「ダッハッハッハ!」って笑うのが一番だ。