Archive for 2019.2

できればしたくないこと。

2019.2.23

この仕事をしていて、依頼人を叱らなかったことってあっただろうか。
そう思うほど、ぼくはよく叱る。
叱ると言っても、「風邪なんだから休まなきゃダメでしょ」と医者が患者に叱るレベルだ。
もっと言えば、「人を叩いちゃいけない」や「人のものを盗んじゃいけない」と叱るレベルだ。
まぁ、これらは理由があれば許されるのかもしれないが、違法と言われたら違法だ。
それは誰しも分かっているだろう。
しかし、デザインや事業を結びつけて、叱られた経験が、依頼人にはない。
だから、驚くようなことが度々話される。
それをひとつ、またひとつと、叱っていく。
親が子どもを叱っているとき、できれば叱りたくないだろう。
そういう気持ちは痛いほどわかる。

私たちの仕事。

2019.2.22

事業には規模がある。
「町の〇〇屋」の規模なのか、「電車を乗り継いでまで来るような店」なのか、「飛行機に乗ってまで行きたい店」なのかでも、全然違う。
規模にあった見せ方というのがある。
いまはそこの位置まで行っていないけれど、背伸びしてもいいじゃない、と思うかもしれない。
しかし、「見せ方」である以上、背伸びをすればハリボテのようになる。
同じように、必要以上に小さく見せることは、見すぼらしさが表れる。
適した見せ方にすることで、はじめて「品格」が漂うのだ。
100円のものは100円の品がある。
100万円のものには100万円の品がある。
こういう見せ方を間違えないのが、私たちの仕事だ。

初心者になれるプロ。

2019.2.21

こういう仕事をしていると、撮影が不可能なものもあるので、人が撮った写真を支給してもらって、調整することがあります。
場合によっては、何千枚とある素人写真の中から一枚を選ぶんですが、これが思いのほか、勉強になるんです。
こういう場合は、素人の方がとても良く、「趣味で写真やってて」と自信を持っている人の方が、まったくダメということの方が多いです。
玄人はだしなんて近所で評判でも、プロのそれとは比べちゃいけないんですよね。
技術も、目も、勇気も、ぜんぜん足りていない。
けれど、完全な素人は、そこを超えてくることがあります。
そういう写真とプロの写真を並べると、プロのこなれ感が、鼻につくんです。
ぼくらも勉強しないといけないなぁ、なんて頭をポリポリかきます。
でもね、本当にすごいやつは、技術を感じさせないプロなんだよな。
初心者になれるプロ、こういうところをぼくは目指しています。

「やっちゃう」の種類。

2019.2.20

人を育てていたり、依頼人を育てていると、自分が経験した苦労を経験させずに力をつけて欲しいと思います。
だから、そういうつもりで接しています。
一方で、「やるやつはやるし、やらないやつはやらない」という思いがなくならないわけではありません。
働いた自慢ではないけれど、やっぱりね、やる人はやっちゃうんですよ。
そう、体が自然と動いちゃうんですよ。
切り替えが下手なのかもしれません。
だから、そういう意味では不器用なのかもしれません。
けれど、どの業界でも、同じだと思います。
少なくとも、ぼくが出会ってきた人は、同じでした。
ただ、若いときのやり方と、年を重ねたときのやり方を、変えているだけなんだと思います。
若いときのがむしゃらに試行錯誤する「やっちゃう」が、だんだんと変わってくるんです。
年を重ねて分かりました。
いまは同じ「やっちゃう」でも、見えている量が違います。
そして、精度が高まらない瞬間もわかります。
だから、不安はないんだよなー。

口元に。

2019.2.19

やっぱりというか、口元にヘルペスが出てきちゃいました。
先月の扁桃腺炎からギックリ腰に、歯列矯正が乗っかって、基本的に忙しい。
予想はしていたけれど、淡い期待もしていたけれど、やっぱりね、ちょっとショックです。
来月は出張に、確定申告に、新婚旅行と目白押し。
確定申告は別に今月でもいいんだけどさ。
その間にも打ち合わせや、作業や、家事もあるわけです。
自分でもけっこう参っているんだと思っています。
が、しかーし、倒れるわけにはいきません!
なんてったって、やりたくてやっているんですから!
へへへーん、ほほほーん。
アラレちゃんだったら、ほよよーん。
そんなこと言いながら、子どもでもできる英会話本を買って、リスニングしています。
しゃべれるのか?
俺よ、1ヶ月で何を言っているか分かるのか?!