Archive for 2018.9

四十九日と野菜のたね。

2018.9.10

父の四十九日に、野菜の種をまく。
こう書くと、なにかがありそうだ。
8日の夜に久しぶりにパンを二つ食べたら、翌朝腹が下り、午前中は寝込んでしまった。
次の日からは天候がすぐれないようなので、その日のうちに冬野菜の種まきをしておきたかった。
昼食のキーマカレーも半分残してしまう体調だったが、畑で作業をし、違う畑の人と話をしていると、元気をもらえる。
元気のない人を畑に連れてくるのもいいかもしれない。
作物を観察することで、声なきものたちの声を聞く。
じいちゃんや、ばあちゃん達との会話。
「あの世の東大に入るのよ」と嬉しそうに話していたばあちゃん、今日はいなかったな。
そういえば、コンビニで出会ったばあちゃんは、ちゃんと水を買えただろうか。
支払いまで俺がやっておけばよかったかな。

四十九日。

2018.9.9

本日、9月9日は父の四十九日です。
昨日は法事でした。
途中、パラパラと小雨が降りましたが、概ね晴れてくれました。
法要のお経でお坊さんが、父の戒名の読み方を変えていたのが妙におかしかったり。
 
タバコとお酒が好きな人でした。
よく怒る人でした。
説教を頻繁にし、怒鳴る人でした。
女遊びも、ギャンブルもしない人でした。
夕飯時には必ず帰ってくる人でした。
刺身が好きな人でした。
晩酌が好きな人でした。
 
不思議なものですが、人と死に別れるということが当たり前のこととして感じるようになるのですね。
学生の頃に亡くなった友人のことを考えたり、歴史上の先達のことを考えたりしていると、いつの間にか、彼らと話すようになります。
この経験が、生きているのかもしれませんね。

チューニングの精度。

2018.9.8

経済学者である岩井克人さんの著書を読んで、まるっと信用したのは、優秀な人たちが発表する経済予測が当たらない理由を「人は嘘をつくから」と書いていた(言っていた)からです。
最初からこの考えがあったのか、この考えがあったけれど言えるきっかけがあったのか、途中からこの考えに切り替わったのか、ご本人と会えたら聞いてみたいなー。
そして、優秀な経済予測をしている人たちは、「人は嘘をつく」ということも分かっているはず。
それでも経済予測を発表しなきゃいけないことへ、どうやって折り合いをつけているのだろうか。
何でこんな話をしているかというと、実はデザインも一緒なのです。
教科書に書かれるような正しい答えと、現実での正しい答えって、一致しないんです。
もちろん、教科書に書かれている答えは、基本となる答えだから知っておかなきゃ話にならないでしょう。
しかし、これだけでデザインが効果的に機能するかと言えば、ほとんど機能しないのです。
そのため、理想と現実のギャップをチューニングすることになります。
私が思うに、優れたデザイナーはチューニングの精度が高い人のことだと思います。
もちろん、チューニングのしようがないと判断するのも、大事な能力です。

まだ経済人?

2018.9.7

「経済人」なんて現実には存在しない象徴であり、いまや死語になっているというのに、ビジネスで用いられる手法は、言い方を変えているだけで「経済人」で答えを出そうとしている。
自分が運がよかったのは、大手企業の中枢や省庁と関わることで、まったくこんな風に仕事は進まないし、それで仕事を進める輩が信用されていなかったのを、目の当たりにしてきたからだろう。
結局、自分の頭と手と足で導き出した考えを話すのが一番信用される。
同じ大手企業でも中枢から外れると、経済人に引っかかるんだけどね。
その差って何なのだろう。
いま思えば、当時は何も知らない青二才だった自分の言葉を聞いてくれたことは、嬉しい思い出だ。
あのときに周りにいた人たちや、人として向き合ってくれた依頼人たちのお陰で、いまのぼくがいる。

必要なひと、デザイン。

2018.9.6

グラフィック分野で優れた人材が必要だと最近強く感じる。
グラフィックデザイナーでも、イラストレーターでも、カメラマンでも、コピーライターでもだ。
Webデザイナーに任すと及第点から大きく下回ったものが出てくるし、UXデザイナーなんて立場の悪いコンサルが職業名を変えただけのことが多い。
5億年以上前からつづいている視覚情報を扱う分野をなめんなよ。
 

訪問した際にお茶もだしてこない会社が「デザインに力を入れたい」って、無理がある。
配慮がなきゃ計画も、計画を形にすることも効果的にできませんからね。
良くも悪くも、なるべくしてなっているんだよなー。