Archive for 2014.11

親父の酒。

2014.11.15

ふと、親父のことを思い出した。僕には1つ、確実に親不孝をしたという思いがある。それは、親父と酒を呑んでいないということだ。僕には姉と兄がいるが、三姉兄の中でも親父と酒が呑めるタイプの人間は、僕しかいない。
 
団塊世代の親父は、根っからの仕事人間で、朝早くに家を出て職場に行き、仕事が終れば、何か特別な飲み会がない限りは家に帰ってきて、晩酌をしながらテレビを見ている人間だった。
 
親父が言ったことは絶対だったし、大柄な体格と仕事熱心さも合わさって、早くから校長に上り詰めた。学校という職場だが、僕らへの教育が熱心だったかというとそうではなく、自分がやりたいことを熱心にやっているタイプの人間だった。
 
そんな親父が晩酌で呑んでいたのが、キリンラガーの大瓶だ。
 
僕もビールは好きだったが、ロックンロールへの偏愛もあって、ハイネケンばかりを呑んでいた。しかし、親父が肝硬変になり、一滴も酒が呑めなくなったことを知ってから、何故か選ぶのは、キリンラガーになった。
 
意図して選んでいるわけではないが、親父が病気になったとき、唯一の愉しみのように見えた酒が今後一切呑めないと知ったとき、僕には大きな申し訳ない気持ちが芽生えたのだ。後悔とも言い難い、悲しさとも言い難い、何とも難しい気持ちだ。
 
その気持ちが芽生えてから、僕は、キリンラガーを選ぶようになっている。
 
今では、親父はノンアルコール飲料を呑んでいる。

無償の愛の時間。

2014.11.9

時間ということにおいて、「仕事の時間」、「生活の時間」が分かれているのが普通だろう。しかし、僕にとって仕事は生活であり、生活を潤そうと思ったら、仕事をしていることを選ぶ。つまり、僕においては、仕事の時間と生活の時間は別個の時間軸ではないのだが、「家族と過ごす時間」は、別になっている。
 
「仕事を家に持ち帰るタイプ」と昔からよく言われている。付き合っている人がいたら参考意見を聞くし、実家に帰っても仕事の話をする。僕は大分、放蕩息子だったが、それでも家族から信用を得られたのは、常に自分のしていることの話をしてきたからだろう。浪人をしてまで入った心理学の道ではなくて、写真の道に進み、全てを合わせてクリエイティブの道を開こうとしている。今まで生きてきたことを繋げて考えることが出来るのも、僕が常に仕事をしてきたからだと自負できる。
 
ただ、ふと感じるのは、「家族の時間」が少なすぎるような気もしているのだ。昨夜、映画を見ていて、ホストに金を使っている仕事人間な金持ちのおばさんが、「私の母は58歳で閉経した。私もそろそろ58。私は自分が育てた男がトップに立つのを見てみたい。」というようなことを言っていた(と思う)。
 
仕事には、「育てる」ということはあっても、「育む(はぐくむ)」ということはあまりない。家族のように無償の愛というもので、時間とお互いの関係を育むということがないのだ。その寂しさの連鎖が、昨日の映画の中にあった。最近感じていた寂しさの要因は、家族のような無償の愛を、誰にも与えていないことかもしれない。

時間

2014.11.8

時間が惜しい。何かをしてその分、時間が生まれると快感を抱く。だがそれもおかしいもので、24時間は誰にでも平等にあるはずだ。それが足らなく感じるのだから、自分がいかに無駄をしているかってこと。
 
もっと効率良く生きられたらと想像するが、もしそうだとしても、この性格が直らなければ、動き続けるのだろう。最後の最後まで仕事をしているのだろう。
 
ただ思うのは、星空を見る(想像する)時間をつくるってことだ。

性格

2014.11.3

何かがあっても、最終的にはラッキーと思える性格は得なのだな、と思った。人からよく言われていたのだか、実感しないまま、人から言われると「そんなもんかな〜」と疑問になるが、さすがにこの年齢になってくると、僕の方がアブノーマルかもしれないと思えるようになってくる。

何かトラブルが起きた瞬間は「参ったな〜」と本気で思うが、なぜか最終的には、そのことの気持ち良さを発見することが出来るのだ。

そのお陰で、楽しく過ごせるんだよね。家で仕事をしててもね。これが、家に仕事を持ち帰る理由かもしんない、、、になってないか?

さよなら、これまで。

2014.11.2

今、自宅のお風呂場のガス機器を取り替え中。と言っても、僕が取り替えているわけではなく、ガス屋さんが取り替えてくれている。慣れた様子で進んでいるが、それでも、息が上がる様子が時折感じ取れるので、作業は重労働なのだろう。
 
さっき、チラッと機器を覗いてみたら、かなり綺麗な機械になっている(当り前だ)。これで、シャワーが使えない生活からオサラバかと思うと、あの苦労した日々も幾ばくかの感慨がある。昨日(今夜)もAM3:00の風呂だったが……。
 
まぁ、30分ぐらいで風呂が沸くことも分かったし、湯船の気持ち良さも思い出したので、これからは、ちょくちょく湯船に浸かろう。良い経験をした。
 
後は、このまま無事に工事が終るのを祈るのみ。頼むぜ、ガス屋さん!