Archive for 2014

七転八倒。

2014.10.12

一ヶ月近く鼻の穴にヘルペスができ、携帯電話の調子は悪く、自宅のシャワーは水のようなぬるま湯しか出なくなった。
 
こういう時もあるが、出来ることなら、ない方がいいに決まっている。人を成長させることになるのかもよく分からない事態であり、そんな戒めを話せる人間は、どん底まで行ったことがない人間でもある。
 
こういう口調で攻撃しようとするのだから、僕も人のことを言えないな。
 
だが、久し振りに浸かった銭湯の湯船は気持ち良く、星は見えなかったが、露天風呂は格別に力を与えてくれる。風呂に浸かりながら、この先のこと、仲間や友人、知人たちのこと、全てが幸福にいくような心地になれたのだった。

家族と会う回数。

2014.10.5

「サザエさん」を見ながら夕飯を食べていて、ふと、「家族とあと何回、話をするんだろうか」と思った。毎年、盆と正月に帰っていたが、今年に限っては盆に帰っておらず、正月のみになるかもしれない。そして、正月に海外旅行をしたいと思ってもいるので、もしかしたら、あと数年は会わなくなるかもしれないのだ。
 
人はいつ死ぬかわからない——だからこそ、死ぬ瞬間に笑っていられるように生きている。しかし、それは自分に限ってであり、人の死に出会うといつも悔しい想いが混ざる。たとえ笑って見送ってもだ。
 
僕には兄と姉がいる。姉が結婚をし、姪が生まれてからは姉とは良い関係になっているが、兄とは15年以上も会話もないし、会ってもいない。一度、兄の結婚式の写真を見せてもらったが、僕は呼ばれていない。それでも、彼や彼が築いた家族は幸せであって欲しいと願うのは、やはり、一緒に飯を食い、遊んだ記憶があるからだろう。
 
家族は元気だろうか。今は同じ雨を感じているはずだ。僕は幸せだと伝えたい。

忙しさ。

2014.10.5

久し振りに自宅のベランダで呑んだ。やっぱり、この場所が好きだ。広い訳でもなく、道を行き交う人々には見られるし、柵から覗く外はまるで動物園の動物のようだ。それでもこの場所が好きなのだが、とても久し振りなことに、自分の忙しさに驚いた。
 
もう少し、余裕というか、ゆっくりとした生活をしてもいいかもしれない。
 
時間を変えて、昨日マッサージに行ったら、半年振りくらいの人が施術をしてくれた。「こんなに肩が凝っていましたっけ?」、「前は下半身の関節が柔らかかったような」など、体が固くなっていることを指摘される。
 
夢の中でも仕事をし、常に仕事をしている状態——天才の凡人の違いで「努力の時間の違い」があるように、このように仕事で全てが進んでいる僕にとって、「仕事もほどほどに」と叱ってくれる人がいるのは、ラッキーなことだ。

映画の話。

2014.9.26

『ザ・イースト』という映画は、なかなかいいと思った。主演女優は綺麗だし、誰もが少なからず抱いているだろう、「企業の環境破壊は、トップや重役が責任を被れ」という想いが描かれている。劇中で描かれているやり方に疑問を持つ人もいるだろうが、環境が汚染されていく様にどう対処していいのかわからない人達や、その被害を出し続けている当事者への制裁は必要なのでは、と思っている人達には、どう映るのだろうか。
 
甘いと思うのか、やり過ぎと思うのか、主人公のように違うやり方を見つけるのか——人によって、違うのだろうが、僕にはどんなことにおいても、少なからず「目には目を」という考え方がある。しかし、それをどう傷つけずに、気付かせ、変えていけるのか、難しいことだ。善と悪とで決着をつけようとすれば必ず、暴力が生まれる。
 
そういった「問い」を投げ掛けるだけで終らずに、主人公が別のやり方を見つけたように、「あなたのやり方」を考え、発見させる映画となっている。

“WAVE”について。

2014.9.23

昨年から波に会いに行くことが増えた。静かな波も好きだが、しぶきを立たせる勢いのある波の方が今は好きだ。こういうマントがあれば包まれてみたいと思うし、それは女性だったと気がつく。そのエロさに惹かれているのだろう。波は女性だ。包まれ、翻弄され、命を捧げることになる。そういう自然の圧倒的な存在感に安心するのは、一人では生きられなかった胎児の頃の自分を思い出すからだ。こういう時があったのだと。たとえ人類が自分一人になったとしても、制作を続け、それは藝術でも商業美術でも構わなく、同じことをしている自信を持ってしまった今、あの頃の人類の記憶が懐かしくなる。それを思い出し、自分が生命の記憶を脈々と受け継いでいることに安心する。自分は地球に守られていて、いつでも殺されることが出来るのだということに、安らかな涙がこぼれるのだ。
 
I increased opportunity for go to river. I like intense wave also calm wave. I hope to be rapped this wave, and notice this is woman. I remember when I was a fetus, cannot live alone. This memory give a sense of security for me.