Archive for 2011.2

四季無常図

2011.2.14

 昨日、郵便局へ行く途中、以前から気になっていた梅のつぼみが花を咲かせていることに気がついた。一昨日は雪。とても寒い日であり、部屋の暖かみや暗さなどニエプスでの松本さんの展示は冬の印象を抱かせるものだった。一転しての昨日、日差しに温もりを感じ、暦上の春が日常の春として徐々に重なっていく心地であり、そんな中に見付けた梅の花だった。

 移ろい行く日々の時間の中で、季節が少しずつだが変化し、硬いつぼみに包まれていた花弁が開く。それも無常の一種なのだ。陽も陰も、愛も憎も、喜びも哀しみも、全ては時の流れとともに移ろい、留まらず。そんなことが一瞬の内に繋がり、ここに命名。

 「四季無常図」。

下着への関心事

2011.2.13

 『下着の社会心理学』(2010,菅原健介+cocoros研究会)を読んだ。

 最初に言ってしまうが、下着への関心事についていえば、僕はそれほど持っていない。著者がそうであるように、僕も3枚1000円ぐらいの下着で充分だし、「買う」というよりも「買い替える」という買い方だ。女性に対しても「上下が揃っていないのは嫌だな」と感じるぐらいであった。高級な(?)下着を貰うと、履き心地や意識はちょっと違うが、履いている間中にその変化を意識しているかといったら、そんなことはない。しかし、今まで付き合ってきた女性やセックスをする関係になった女性達を思い浮かべてみると、下着へのこだわりは何かしら持っていたように思われる。そういえば、下着をプレゼントしてくれた人の方が、下着へのこだわりは強いように感じるが、その点は、「安くて履き心地がよければ良い」という僕からは想像を絶するような領域なのだろう。

 しかし、最後に女性を対象とした調査でも、エイジング(加齢)に対して「外面派」、「内面派」と
分かれ、どうやら興味関心事などにおいても僕は内面派に属するようだ(調査ではこの2つの他に「両面派」、「無関心派」があった)。そして、数値的には女性と男性で差があるにせよ、下着への意識や期待効果などの中身は似たようなものであるようだ。つまり、下着を対象とすると女性の方が優位対象となりやすいが、相関関係の実体は男女差はあまりないのかもしれない。

 本としては、新書としてはとてもよく書かれていて、データの採り方やそれの表示方法などわかりやすく、脱線しつつ最後にはしっかりと最初に掲げた問題への解答に戻るという「さすが大学教授」と唸るものだった。そして、ワコールにcocoros研究会のホームページがあり、資料などが充実しているので、こちらの内容も観て欲しい。

食指を動かした案内状

2011.2.12

 先日、とても丁寧に文字が書かれたDMが届いた。差出人は松木もも子さん・・・? どこかで会ったっけ? と思いつつ場所がニエプスだったので何となく納得なのだが、どこかで会ったような丁寧さ。そして、一抹の疑問を持ちながら、会場へ向かった。

 全体を暗くし、作品1枚1枚にスポットライトを当てる空間は、きっちり仕上げたマッティングと額装で1枚ずつ見せていく仕組み。しかし、8畳ぐらいの会場なので、全体を見渡せ、作品全体の空気感の中にも自分を放り込むことも出来る。

 会場に貼られていたキャプションからは、言葉などの理性的な部分に否定的な印象を見受けられたのだが、話すとその手のタイプとは異なり、自分の言葉を丁寧に選びとり、僕に話してくれた。その話された内容や話し方からは、そこら辺の美大生・藝大生よりも真面目で、作品や筆遣いの丁寧さが表れてるようだった。

 展示は明日までなので、ちょっと無理をしてでも行った方が良い。これから社会に出る彼女に対して僕らが出来る最大限のことは、初個展に足を運び、作家本人に反応を示すことだろう。

 そして・・・やっぱり初対面だった。


FFLLAATTでの秦さんとの二人展はまだ続きます!
トークショー(録画)も観てください!
http://ffllaatt.com/exhibition/eguchi-hata/detail.php


↓白盤のURLを変更しました。
http://www.maroon.dti.ne.jp/sdc/html/

無常観

2011.2.11

 昨年の夏から始まった作品の色を創っている。撮影は今なお続き、留まり知らず。『方丈記』の「行く河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」を代表とされる「無常観」は、万物における常識である。人生においても、人はいつ死ぬかわからず、次の一瞬、今の一瞬で死ぬ可能性は全ての人間が持っている。そして、昨年頃から「人生の時間を懸ける作品を創りたい」という欲求が強くなり、たとえそれが一瞬の生死が折り重なり、「モナ・リザ」のように10年という歳月を費やしたとしても、一向に構わない。

 しかし、未だにタイトルがわからない。これに挑むにはまだまだ若いのだろうかという逡巡が脳裏をかすめるが、強く想い、動き、既に挑んでしまっているものは仕方が無い。強大な謎や不思議であるほど、一瞬の生死の真っただ中にいるということでもあるのだから。


FFLLAATTでの展示は2月末まで続きます!
http://ffllaatt.com/exhibition/eguchi-hata/detail.php


↓白盤のURLを変更しました。
http://www.maroon.dti.ne.jp/sdc/html/

道具の使用者

2011.2.3

 マタニティマークをバッグに付けている女性を見かけるが、いつも疑問に思う。付けることがということではなく、留め方のことについて疑問に思うのだ。現代日本の女性が使用しているバッグは手提げ鞄やトートバッグが多いだろう。それを踏まえてのストラップ形式の留め具にしているのだろうが、ストラップに対してのストラップである。つまり、留めた時に横向きになるような作りなのだ。マタニティマークを付けていても反対側にいたり、目の前にいたらマークを見付けることができない。しかし、このタイプのキーホルダーを付けている女性にしか出会わないのだから、不思議に思って調べてみたら、案の定、クリップタイプのマタニティマークが売られていないらしいのだ。クリップというのは一例であって、他にも多くの発信の仕方はあるだろう。そして、個人差はあるのだろうが、腹部が目立たない頃がつらいとはよく聞く。それは、周囲にいる人達の察知能力にも関わってくることだが、あれを見付ける度に「このデザインはよくないな」と思うのだ。