四季無常図

2011.2.14日々のこと

 昨日、郵便局へ行く途中、以前から気になっていた梅のつぼみが花を咲かせていることに気がついた。一昨日は雪。とても寒い日であり、部屋の暖かみや暗さなどニエプスでの松本さんの展示は冬の印象を抱かせるものだった。一転しての昨日、日差しに温もりを感じ、暦上の春が日常の春として徐々に重なっていく心地であり、そんな中に見付けた梅の花だった。

 移ろい行く日々の時間の中で、季節が少しずつだが変化し、硬いつぼみに包まれていた花弁が開く。それも無常の一種なのだ。陽も陰も、愛も憎も、喜びも哀しみも、全ては時の流れとともに移ろい、留まらず。そんなことが一瞬の内に繋がり、ここに命名。

 「四季無常図」。

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