無常観

2011.2.11日々のこと

 昨年の夏から始まった作品の色を創っている。撮影は今なお続き、留まり知らず。『方丈記』の「行く河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」を代表とされる「無常観」は、万物における常識である。人生においても、人はいつ死ぬかわからず、次の一瞬、今の一瞬で死ぬ可能性は全ての人間が持っている。そして、昨年頃から「人生の時間を懸ける作品を創りたい」という欲求が強くなり、たとえそれが一瞬の生死が折り重なり、「モナ・リザ」のように10年という歳月を費やしたとしても、一向に構わない。

 しかし、未だにタイトルがわからない。これに挑むにはまだまだ若いのだろうかという逡巡が脳裏をかすめるが、強く想い、動き、既に挑んでしまっているものは仕方が無い。強大な謎や不思議であるほど、一瞬の生死の真っただ中にいるということでもあるのだから。


FFLLAATTでの展示は2月末まで続きます!
http://ffllaatt.com/exhibition/eguchi-hata/detail.php


↓白盤のURLを変更しました。
http://www.maroon.dti.ne.jp/sdc/html/

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