Archive for 2008.9

闘う夢

2008.9.23

「ブログの更新頻度が減ってない?」との指摘を方方から頂き、更新。

映画ネタを。『21グラム』と『アース』を観る。前者は『バベル』からつづき、気になったので。後者はふと目に入り、「次回作に関係があるかもしれない」と思ったので、それぞれ観る。どちらもとても良かったのだが、そこでふと思う、「次回作はもしかしたらかなり悲観的な側面をもつ作品かもしれない」と。

(映画も含め)資料を進めながら、展示準備も着々進め、道中で食べる駅弁を何にしようと夢想を楽しむ。昔から駅弁は好きで、というよりも買い食いが好きなのだ。コンビニで買うアイスや肉まんも、家に帰るまでに食べきれるときがとても美味しく感じる。駅弁は小学校時代に山形へ連れて行ってもらう道中で食べた、すきやき弁当からとても好きになったと思われる。ひもを引っ張ったら温まる弁当が、とても新鮮で、今でも憶えている。しかし、楽しいことばかりでもなく、ここ1、2ヶ月程みていなかった「闘いの夢」を毎日みるようになる。人間、異形のモノ、得体の知れないモノ、闘う相手は様々であるが、常に闘わされる。

Smoky My Brain

2008.9.18

ここ一週間近く色々とあり、さすがに脳から煙がでてきたので、本日は映画を観ながら煮浸しをつっつく。

アレハンドロ=ゴンサレス・イニャリトゥ監督の『バベル』を観る。話題が先行している感がどうしても否めなくて観ずにいたが、「もっと早くに観ておくべきだった」と思わされる。安易な結末ではないだけに、おそらく何も解決していないように思われたが、「人が活動するということは、思わないところで関係が生じる、たとえそれが幸ではないとしても」ということが充分に在り、自分が作品をつくるということを意識し始めた頃から忘れないようにしている、「『鑑賞者に” 何か ”が伝わればいい』という投げやりな態度は持つな」、という一つの責任がその映画にはあった。作品をつくるということ、そしてそれを発表するということは、誰かを幸せにするかもしれないし、同時に、誰かを不幸にするかもしれないということが発生する。だからこそ、作品の性質は明確にしなければならない、と常に心がけている。

展示といえば、10月4日、5日に京都文化博物館で催される「アミューズ アートジャム2008」に参加します。そして、丁度いいタイミングで名刺も作り替え、そこで使われている画が、完全未発表新作なので、そちらも観られるかもしれません。けれども、今回の展示期間中にももう一つの期待があり、JT生命誌研究館にも行けそうなので、かなり楽しみなのです。かなり行きたかった場所。

とはいえ、脳から煙がでているのは今日中に解消されるのだろうか?デジカメを買うかも少々迷う。耳からも煙が出そうだ。

それとは別に、友達の姉ちゃんに子どもが誕生しました、結構前に。携帯写真を送ってもらいなんとまぁ可愛いのだ。おめでとう!

You are here

2008.9.9

PCで創作されたものが漸く完成。そんな訳で本日から『生命の形』を再開。うげっと喰らうほど暗い。そして今日まで梨木香歩さん『沼地のある森を抜けて』を読んでいた。内容を知らずに古本屋で手にとり単行本3冊1000円にやられて買ったら、これがまた次回作の内容、テーマにけっこうはまってることで、しかし、こういうことは頻繁にあり、おそらくそのときに買わなくても忘れた頃に全然違う場所で邂逅が起きる。そういうことが重なり、「あぁ、これは作品になるべき作品なのだな」と腹を決める。そうでもしないとなかなかこの重い腰は上がらないのが、情けない実情でもある。お蔭で創作が途切れたことは未だかつてないのだけれど(抗ったり怪我などは除いて)。

それで今は『ゲノムが語る生命』という中村桂子さんの新書を読み始め、”はじめに”で「あぁ、そうだよね」と再意識化される。約一ヶ月ぶりの物語以外の本。ここ一ヶ月では『ぶらんこ乗り』、『トリツカレ男』、『プラネタリウムのふたご』、『愛妻日記』、『その日のまえに』、(あぁ、物語じゃないわ→)『14歳の君へ』、(読み途中→)『小川未明童話集』を読む。この一ヶ月、本を読んでかなり泣いている。たぶん10回以上。

そして先日、久しぶりの展示として「アバンギャルド・チャイナ」展、なんの展示名か忘れたデジタルの展示、中藤毅彦さんの展示、中野駅らへんの展示を見に東京へ出る。

そして今はブンブンサテライツの「WORLD IS YOURS」が流れている。いい曲だと正直に思う。タイトルがいいじゃねーかい、2、3週間ぐらい前に「YOU ARE HERE」という言葉を書いたのをつくっていたからかもしれない。あんま関係ないか。DVDも正直に体の中からグワッっ!!とほとばしる内容。「今年もライブにいけばよかった」とつくづく後悔させられる内容だった。もう時間は少ないが、ライブに行きてーなぁとつくづく望む。

Green Beer and Nihehe

2008.9.2

創作活動。ここ最近はひたすらパソコンの前に座ってつくっている。それなので外から覗くと引きこもりかネット依存症のようにみられるだろうが、どうやらこの作品も終わりが近づいてきた。今回のは一枚毎にタイトルをつけられるものなので、あーでもない、こーでもない、ちょっと惜しい、などの評価を下しながら頭の中や辞書やパソコンからこねくりだしており・・・「でるわきゃねーだろう!」と、最後の2枚で詰まってしまう。今回は無題のものがあれば「untitled lesson」にするつもりだったがそれも使わなそうな気配、今回限りの匂いがするから少々もったいない気もするが、それは自分が決めることではなくて、作品が決めること。

という訳で、緑のビールを飲む。カールスバーグの缶は初めてだけれども、なぜか緑だ。自分の好きなビールは何故か缶や瓶の色が緑であることが多い。「緑のビール」という単語が出てくる曲も好きだ。昔は格好つけと「ロックンロールはハイネケンだ!」というよくわからん思い込みからハイネケンしか飲まなかったが今となっては普通のこととなっている。昔から「ロックンロールは生き方だ」ということを思っており、藝術でも文学でもその他のジャンルでも美しいものや凄いものはロックンロールっていう言葉がよく似合うと考えていた。藝術家ではなく、アーティストやクリエイターなどと称せる輩のことは今でもよくわからないが。

そして夢をみる。19歳くらいの設定で小学校時代のクラスメートもそのぐらいの年で綺麗で、自分はにへへ〜ってにやけてる訳で、普段の顔を知っている方なら容易に想像できるアホンダラな顔になっているのだった。