Archive for 2015.8

至福の迷い。

2015.8.6

作品が進むにつれて、「ここで止めるべきか、否か」という瞬間が訪れる。今作もとうとう、というか、やっと訪れた。今まで以上に作品を眺める時間が増えるだろう。このせめぎ合いが案外、至福の時間だったりするのだ。

生まれて死んでは生まれて。

2015.8.2

頭と精神の毒を抜くために体を動かして汗を流す。「頭の中と精神」という目に見えない毒が、「汗」という目に見えるものに変わっていると認識するのは、空気が冷えると水になるような気分だ。
 
その後、自然の音をBGMで流しながら制作をし、マッサージを受けに行った。
 
マッサージを受けている間に、木漏れ日の先の天空が現れ、それが藝術の神サマだということに気がつく。 「あぁ、今日が最期の日なのだな」と思い、作品を作れたこと、家族と会えたこと、全部が繋がっていたことに感謝していた。
 
作品を創るときに感じる「寿命を対価として使えている感覚」が、一番俺を救ってくれる。昨日の俺は昨日でお終い。今日はまた生まれて作品と向かい合おう。