Archive for 2013.11

身につけるもの

2013.11.19

約1ヶ月前に買った財布の色が、徐々に変化している。経年変化が早いが、雑に扱っても耐久性があるようで、長持ちできるとのことだった。
 
革靴や革ジャンなど、革製品の魅力と言えば経年変化だろう。仕事柄、色物や柄物を着なくなったためか、財布や靴は明るい色を選ぶようになった。
 
黒の渋みを増していく光沢感もいいが、明るい色を選ぶと色の深みを楽しめるのが乙なだ。
 
しかし、6年前に買った革靴が物として寿命に近づいているようで、何か新しい出会いを探している。

面白い夜

2013.11.17

昨夜は、以前、道案内をしたフランス人の友達と彼が紹介してくれた友達とで呑んでいました。「面白いな〜」と思ったのは、皆、よく動き、よく話し、配慮がたくさんということ。先月、サンディエゴに行ったときも思っていたけれど、そこには居心地の良さがありました。
 
発音の違いで、英語だと思って「?」が浮かんでいたら、日本語だったとか、そういうちっちゃな勘違いが紐解けていく瞬間も面白く、発見の連続。
 
次の日の作業に影響を残したくないために、夜更けまでは呑まないようにしているのですが、久し振りに後ろ髪を引かれる想いで帰路につきました。
 
さて、良いもの作るぞ〜。

理由

2013.11.16

日が傾くのが早くなりました。それとともに、気温の低さを、直に感じる日が多くなってきています。
 
自分が「都合の良い人間だな」と思うのが、寒い中、真っ暗な部屋に家に帰ってくると、「あ〜、誰かいたら良いのにな〜」なんて期待しちゃったりするところです。 
 
コストを支払ってメリットを得てきたのが、自分の人生です。そうであれば、誰かといないというコストを支払うからこそ、手に入る人生があること——仕事が出来て、作品を作れている理由ですよね。

難しいよね〜

2013.11.16

人を好きになるということを肴にして、この前、呑んでいたのですが、どうにも僕には「順位をつけて好きになる」や「特別に好きになる」ということが難しいようだ。
 
しかし、好きになる対象を「人」から「行動」に置き換えてみると、「作品をつくること」が特別に好きだ。ということは、特別に好きになるということは出来るわけで、その時の感情を人に向けてみたら……ふむ、な〜んとなく、分かる気がする。 
 
しかし、「ものがいらない」、「やりたいことをやる」という2点から、対象ではなく、行動に重点を置いていることがわかる。
 
ん? 何の話かって? 世界中の女性が好きだって話です。

体から離れるもの

2013.11.14

爪が伸びてきている。指が切れた。髪の毛が伸びる。手を眺めていても、自然の不思議を感じてしまうが、切った爪などはどうなるのだろうか? と度々疑問に思うことがある。
 
まだ床屋を利用していた頃、「切られた髪の毛は生きているのか?」という質問をしたことがあった。返ってきた回答は、「さぁ、死んでんじゃない」という呆気ないものだった。
 
職業にしてしまえば、とても当り前すぎる対象であり、考え抜いた答えだったのかもしれないが、その呆気なさに絶句したことを思い出した。
 
たくさんのものが、体から離れていくが、そういった物や離れるという行為も含めて、自分を構成しているのだ。

そう思うと、感謝の気持ちが生まれる。