Archive for 2011.6

不思議とやめる

2011.6.10

本当は今は畳み掛ける時期なのだろうが、何故か「色々とやめていこう」という気持ちに動いている。「真ん中でいたい」という気持ちから日本人の趣向に触れ、その先に辿り着いた結果、「やめていこう」という気持ちになった。失うことから始まった私の人生だが、幸でも不幸でもなく、得るでも失うでもなく、ということになるとやめるという結論だった。続いていくものもあるだろうが、今はそちらではない。先に「得るでも失うでもなく」と書いたが、「得るためにやめる」と言う方が近いのかもしれない。「死を得るためにー」、「良い作品を創るためにー」であったり、「死んでいる」を既に告知しているためにどこか心強かったり、この「やめていこう」という気持ちは前向きなのが不思議だ。「前向き」というのは文章化するための語法だが、実際のところ「真ん中」なのだ。

人間の話

2011.6.7

人間の話がしたい。
だけど話し相手がいないので、作品をつくることにする。
それが一番、性に合っている。

更新

2011.6.5

「with 10 years」

良き時間はあっという間

2011.6.5

 クライアントワークスも溜まってきたので、ポートフォリオ(PDF)を作成していたら、この1〜2年での変わったところが見て取れるので、面倒臭いけれどちょっと楽しい。
 
 昨日は大学時代から関係が変わらない友人と、Bunkamura ザ・ミュージアムへ「ルドゥーテ 美花選展」へ行っていた。圧倒的な画力と完璧主義を思わせる仕事振りに嘆息を漏らしながら、彼の筆致を追って自然と指が動く。しかし、淡々と同じ構図と画力で進められる展示は、正直疲れた。後半に出てきた違う人の植物画の画力は劣るが、すっきりとした作品達はへとへとの心身に休息を与えてくれる。
 
 見終わった後に、(これも変わらず)ビール片手に代々木公園まで歩き、そこでもまたビール・・・。たまに訪れるこういう時間が、すれっからしになる僕を真ん中に戻してくれる。