選ぶ力が伸びる社会

2014.1.12日々のこと

現代の特徴を考えると「選ぶ力」が高く、またその力を成長させようとする社会だと、つくづく思います。
 
ネットでも施設でもたくさんの種類を寄せ集めて、お客さんは試食や体験までして「買わない」という選択肢を選ぶことが出来たり、返品、ゼロ円にすることが出来ます。逆に、買ったら「自分が選んだ」という悦が生まれます。
 
この「選ぶ力」が悪いとは言っていません。多種多様な人達と会話をし、自分がどうしたいかを決めるのにも、考えを「選ぶ力」が必要になりますし、何かを決定しているということは、必ず選択があるということです。
 
しかし、現代ではこの「選ぶ力」だけが育ち、「ゼロから作りだす力」や「工夫する力」を優先して育てないような環境だと思うんです。
 
これはよく耳にする言葉でしょうが、日本からグーグルやFacebook、アップルやMicrosoftが生まれない理由でもあります。「ゼロから作りだす力」や「工夫する力」には、内発的動機が必要不可欠なほどエネルギーを使います。使えるものがないなら別のものを使えばいい、というような代替物がないから、作るんです。
 
別に、腰掛けるのにソファではなくとも、丸太でもガードレールでも言いわけですし、使い終わった缶でもいいんです。そういった知恵を伸ばすような環境が少ないように思うんですよね。

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