今後

2013.1.19日々のこと

「The 30 years work」が手放しても大丈夫だと思えるようになってから、腰を据えて制作に望むような気持ちになれないでいる。
 
大抵の物事が「アート」という言葉に吸収されてしまう現代で、写真家としてこれからどうあるべきか。美術や藝術の歴史を背負いながら何を作り、次の世代に何を残していくのか。そんなことばかりを考えている。「享楽的」と「楽しい」は異なり、「ありのまま」と「無理のないかたち」は異なり、「インディペンデントの乱立」と「個が立つ」は異なる。これらにおいて、不健康にみえる現代に溢れているのは前者であり、その状況を打開するためには、後者が必要になってくると思われる。
 
スケール感や実際にスケールが大きいことが必要だし、個が立たなければ、一つインディペンデントなものが増えるだけになってしまう。英訳をしていて、その答えが徐々に見つかっている気がするが、果たして……。
 

 
英語は僕の母国語ではなく、昔から慣れ親しんでいる言語でもない。それ故、英語を扱うときは少々の面倒臭さがあるので、なるべく簡潔に言いたいことだけを言うように働いてしまうのだが、余計なことを考えずに済むので、自分でも気付かされることが多々ある。
 
「ギフト」シリーズの英訳をしていると、「Photography」というワードをすんなりと使える。通常、やはり、生業としているものの言葉を使う際は、他のどれよりも気を遣ってしまい、婉曲させて話すことがある。
 
「Photo(光を)」+「Graph(描く)」、それが楽しい。
「Photography(光を描く)」、なんて美しい言葉なんだ、と思った。
 
それは今でも変わらなし、これがキーになると予想している。

コメントを書く