会話

2013.1.20日々のこと

死についてよく考える。けれども、それは世間一般的なマイナスのイメージや禁忌の雰囲気を帯びるものではなくて、亡くなった人達と会話をすることだ。僕はまだ30歳とも言えるし、もう30歳とも言えるが、それでも現代日本の30歳の人達と比べると、周囲で亡くなった人達は多い方かもしれない。事故、病気、自殺……最期まで憎しみを抱いていた人、笑顔だった人、何とも言えない表情だった人……様々な死に方があったけれども、それでも皆、今でも話をしている。
 
笑顔だったり、安らかだったり、ハッパをかけてもらったり……色々あるけれども、みんな優しいね、と思う。そうして、会話の最後には「こっちのことは安心しなよ」と言って締めくくるんだけど、彼らが安心してみていられるような生き方というのが、一番なんだろうな、とよく思うようになった。
 
ポジティブを見せなきゃいけないとき、ネガティブに考えた方がいいときはあるのだろうけれど、真ん中の気持ちでいるときは安らかだ。安らかってポジティブに入るんだろうけれど、静かに、恐れや不安がない状態でもある。そんな作品があってもいいような気がしている。

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