信用をマイナスにしないために。

2020.1.20ビジネスの健康, 心の健康

ぼくは基本的に、ミスでは怒らない。
人はミスをする生き物だからだ。
だが、同じミスを二回したら、「自助努力はしたのか?」という質問と、その内容を聞くようにしている。
もしかしたら、一回目の時点で自助努力について何か話し合っているかもしれない。
それはミスの内容次第だ。
三回目あたりから、「この人はダメかもしれない」と思い始める。
 
もちろん、これにはミスの内容や、ミスが起こる頻度も関係している。
しかし、「ミス」と言われるようなものというのは、大抵が限られている。
遅刻や、間違いや、物忘れなどだ。
つまり、どれも避けられる。
それでも、ミスをするのが人間という生き物なのだ。
だから、怒らない。
 
だが、ここで逆説的なことを言うが、ミスをする生き物だからこそ、ミスをしない人の方を重宝がるのも人間なのだ。
これを忘れてはいけない。
遅刻が多い人よりも、なるべく遅刻しない人の方が好感が持てるし、間違いが多い人よりも、なるべく間違わない人、物忘れが多い人よりも、なるべく忘れない人の方が、それぞれ好感が持てるというものだ。
 
これは健康や清潔感も同じだ。
人は病気になる生き物だが、なるべく健康な人の方が重宝がられる。
人は細菌だらけ、垢だらけの生き物だが、なるべく清潔感のある人の方が好感を抱かれる。
ぼくが人を育てるときに、「仕事を失いたかったら、不健康、不潔、不満を言えばいい」と言うのはそのためだ。
仕事を得るのは、運が作用することもある。
しかし、仕事を失うのは簡単だ。
不健康な人は、健康な人よりも仕事を与えるときのリスク高い。
「業務を遂行できない」というのは、大きなリスクになるし、風邪などの体で健康時のパフォーマンスよりも劣るのは目に見えている。
 
風邪は誰だって引くものだ。
だが、年がら年中、風邪を引いている人に対しては「セルフマネジメントができてない人」という評価を与えられてしまうものだ。
これは社会が変わらなければならないことというよりかは、人間は風邪を引く生き物だからこそ、風邪を引く割合が少ない人の方が重宝がられる、というだけの話だ。
 
ぼく自身、体が強い方ではない。
むしろ、幼いときから持病があったりと、体は弱い方だ。
だが、仕事を休む割合は、かなり少ない方だと思う。
これは、体を壊した経験をしたら、不調を引き起こす体験はしないようにしているからだ。
低体温症になった働き方はもうしていないし、不調を引き起こす人とは会わないようにしている。
腰を痛めないように、重いものは理由を言って、人に持ってもらうようにしている(たとえクライアントであってもだ)。
この季節であれば、人の集まる密閉空間には長く居ないようにしたり、水分をこまめにとるようにしている。
遅刻しないように、朝起きたらその日の交通状況を確認して、15分以上前に到着できるように移動をする。
もしも、5分以上前に現地に到着するのなら、カフェなどに入って時間を潰せばいいだけだ。
隙間時間にやることは、いつもある(メールチェックや語学学習やブログを書いたり)。
 
こういったことは、すべて自助努力だ。
そして、自助努力の結果、ミスや不健康が引き起こされないでいられる。
こういう些細なことが、「信用」となって積み重なっていく。
仕事でパフォーマンスを発揮したいのなら、まずは信用をマイナスにしないことだ。

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