紹介される人は、今までの関係とは別。

2019.12.12ビジネスの健康, 日々のこと

歩きながら思ったことがあった。
「クライアントと友達になる。友達のために頑張るが、友達の部下のために頑張る理由はどこにもない。」
ということなんだけど、みんなこのことを忘れている。
 
元から取引関係にあった企業の担当者から、新入社員なのか中途なのか、配属変えなのか、新しい人を紹介され、その人ともやりとりが始まったとする。
しかし、その新しく加わった人との関係性は、取引先に勤めている人というだけだ。
極論を言えば、紹介される時点では、誰であっても同じであり、まったく関係のない人だ。
だから、その人がどんな立場の人であれ、今までの関わっていた人たちと同じように接する必要などなく、その人とは新しく関係性を作っていかなきゃいけない。
つまり、その人がどうしようもなく失礼で気に入らない相手だったら、その人には仕事を発注しなくてもいいし、受ける側だったら受注しなくてもいいわけだ。
 
いわゆる大手の中心にいる人たちというのは、このことをわかっている。
だから、自分のくだらない振る舞いで会社にとってどれだけ不利益が生じるのか、ちゃんと考えて振る舞っている。
それが、マナーだったり、礼節として身についていく。
相手の忠告を聞かなかったり、相手のことを考えないスケジュールや内容を示してくる人というのは、仕事ができない人でもあるもんだ。
そういう人ほど、色々注文をつけてはクオリティを下げ、二度手間を増やし、余分なコストを発生させる。
本来、忠告というのは職業倫理の賜物なのだから、聞き入れた方が身のためなのだ。
 
ぼくが人を育てるときに、実務内容よりも礼節に口うるさくなるのは、すべての人間関係における優先事項になるからだ。
つまり、相手への配慮ができるというのは、それだけで「有能」になる。
自分が何かを得ようとして相手に会うのは、普通の人。
自分が相手に何を与えられるかを考えながら会うのが、有能な人だ。
誰かと会うときに、何にも考えずに会うっていうのは、とても失礼なこと。
楽しむだけでも、お互いが楽しむための方法を持っていないと。
それが、友達になるってことだ。

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