機材負担と経営者。

2019.11.23ビジネスの健康, 体の健康, 日々のこと

昨日の展示会。
展示品よりも、記録撮影をしているカメラマンの違いに興味をもった。
会場に点在しているカメラマン。
双肩にはC社、N社のフラッグシップの一眼にストロボを装着させて、それぞれ一台ずつの、合計二台持ち。
中には三脚までくっつけている人もいる。
これは日本の展示会では見慣れた光景だ。
一方で、欧州企業が集まっているブースのカメラマンの装備。
ミラーレスと思われる小ぶりなカメラに、手振れをしないためのジンバル(スタビライザー)と呼ばれる装置をつけて撮影している。
人混みを縫いながら、動画を撮影している。
ジンバルをつけていると、普通の歩き方と違う「ジンバル歩き」になるので、よくわかる。
どちらがカメラマンの負担を減らすかは明白だ。
だが、機材一式を変えるというのは、雇われカメラマンでは承認されない。
つまり、経営者の考え方の違いだ。
日本でも、高い従業員ランクに比べて、低い労働生産性が注目されるようになってきた。
それは、デービッド・アトキンソン氏が言うように、経営者のレベルの低さだ。
先日、「企業の目的とは利益を出すこと」と書いたが、それすらわかっていない格好つけの経営者が多いのも事実だ(私が会った中でだが)。
そういう経営者の下では、従業員が安い賃金と、長い労働時間と、パフォーマンスの低い機材によって我慢を強いられている。
「我慢するぐらいなら、さっさと辞めればいいじゃん」というのが、私の考えだが、どちらにせよ、変わらなければならない層が変わらない限り、日本は変わらない。
ちなみに、展示会の記録であれば、「最新のスマホにジンバルつければいいじゃん」というのが私の考え。

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