10割バッターになる必要はない。

2019.10.22ビジネスの健康, 日々のこと

一般論などの抽象度の高い話をしているとき、頭の中では具体的な事象が思い浮かんでいるでしょう。
これに気がつかずに話をすると、一方向からの話になり、口調が強くなります。
だから、「絶対にこうだ」という話をしている人というのは、冒頭のことに気がついていなかったりします。
多くのことは、大体、「こういう場合はこう、そういう場合はそう」と言った、どっちつかずともとれることです。
その中から、打率が高そうだったり、ホームランになりそうだったり、次につながる送りバントや犠牲フライになりそうなものの中から、適切だと思える案を選んでいるはずです。
 
けれど、そうやってわかっていても、10割バッターを目指していることになっていたりもするのが人間ってものです。
だから、大事なのは、「これは10割の考え方だな」と気づいたら、その都度、調整していくことです。
調整していくうちに、ちょっとずつ、10割バッターではなく、打率を高めることができるようになります。
何かが上手になる、というのと似ています。
いきなり上手い人というのは、まあ、ほとんどいないわけで、誰もが、初心者の状態から、「これは上手くいった」、「これは上手くいかなかった」を繰り返していきながら、いつの間にか「そういえば、最近は下手したことがなくなってきたな」という状態になる。
すると、次のレベルのことで、上手くいったりいかなかったりを繰り返すようになります。
この連続です。
だから、本当に成長している人は、10割バッターにはならないんですよね。

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