協力できることは。

2019.10.1ビジネスの健康, 心の健康, 日々のこと

おもろいを考えるというのは、自分も喜んで、関係者も喜んで、お客さんや周囲の人も喜んで、を考えることだ。
一言で言っちゃうと「三方よし」なんだけどさ、いつも一言で考えてしまうと、ちょっとしたおまけなんだけど、実は後々すごく大事になることなんかが、抜け落ちたりするわけだ。
三方よしの概念は、日本では戦国から江戸時代にかけての近江商人が起源と言われているが、ぼく自身はいつから、この概念を考えるようになったのだろうか。
 
というのも、三方よしという言葉を知る前に、冒頭のことは考えていた。
写真家として名前が売れてくる一方で、すり減っていく自分や周囲、さらには社会に対して、何かがおかしいと気づき始めたときには、「どうにかしなきゃいけない」という思いがあったはずだ。
キャリアアップ、スケールアップしているはずなのに、何も得ていない。
それをどうにかしようと、さらに力を求めた。
考える力、ものづくりの力、稼ぐ力、無駄に衝突しない力などなど。
人間的に丸くなりながら、クリエイターとしての成長をしてきた。
事務所勤務時代の怒鳴り散らす社長や、生産性の低い環境を変えようと、再独立をした。
 
そして今、依頼人から感謝をされたり、それほどの不自由を感じない生活環境となり、クリエイターとして円熟味が増してきたと、自分なりに感じる。
自分に才能があるかどうかは分からないが、考え続けながら、作り続けた結果なんだと思う。
休まず、動いてきた。
そして、考える内容が、冒頭の「自分も、関係者も、お客さんや周囲の人も喜ぶこと」だったのだ。
アートでも、デザインでも、ビジネスでも同じなんだ。
「ぼくに協力できることがあるのか」
これなんだ。

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