ぼくの仕事の作り方。

2019.9.17ビジネスの健康, 日々のこと

よくやっていることに、今の潮流になりつつあることが古くなった未来を想像している。
たとえば、 キャッシュレスと言われる、お金を使わない支払い方法が広まりつつある今、ぼくが考えているのは、それが古くなった時代のお金の使い方だ。
すると、「貨幣より前の時代」と「貨幣の時代」と「キャッシュレスの時代」に共通していることは残り、そうでないことが変わっていくことが分かる。
 
例えば、この3つの時代に共通しているのは、安心と信用だ。
一方で、共通していないのは、持ち運びとやりとのし易さだ。
つまり、安心と信用が担保されて、持ち運びとやりとりが簡便になる時代が、キャッシュレスの次の時代。
 
とてつもなく当たり前のことを話しているが、こうやって考えると、いくつかの未来がイメージできる。
その内の一つとして、自国の貨幣を海外で使用できる世界だ。
国内外において、貨幣よりもキャッシュレスの方が便利なのは変わらないため、貨幣の流通量は減るだろう。
しかし、貨幣とキャッシュレスの安心は別の種類であるために、世界的に貨幣が全てなくなるとは考えにくい。
そうすると、貨幣の流通量が減りながら、より使いやすくしたいのが、人間の性だ。
 
仮想通貨がなかなか世界通貨にならないのは、貨幣の安心と、国としての貨幣単位の信用がないのと、国という帰属性を全く失えるほど人間は強くないからだ。
これらを持っているのが貨幣であり、貨幣を便利にしようとしたら、両替所の概念をなくさなきゃならない。
すると、考えられる方法のひとつとして、自国の通貨を海外のPOSシステム(レジ)で使える世界だ。
この実現化の最中でエントロピーが働き、貨幣の量が減り、質が高まるので、貨幣製造の質を高めることができる。
もしかしたら、漆器のように、触り心地のいい材料を用いるかもしれない。
ま、材料の話は飛躍しすぎだけれど、この前段階か、後段階になるかは分からないが、国内での使われ方が画一化される。
たとえばバスの支払い。
日本国内でもバスの乗車と支払い方法は数通りあり、これを統一するのが先か、同時か、後発かはわからないが、必ず起きるだろう。
 
これは一例だが、こういう考え方は何においても同じだ。
ゲームでも、公共施設でも、道路でも、スポーツでも、文房具でも、ITでも、農業でも何でもだ。
なので、こういう「今から普及することが古くなった未来」を想像していると、次につながる視点が手に入る。

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