抹茶味ってすごい。

2019.4.22ビジネスの健康, 日々のこと

「抹茶味ってすごいなぁ」と今更ながらに感心しています。
たとえば、「プリン味」とか「チーズケーキ味」なんかもありますが、「だったらプリンを食べるよ」と思っちゃうんですよね。
「アイスの食感で、プリンの味を食べたいとき」を除いて。
 
だいたい、「〇〇味」になっているものの価格って、コンビニ菓子だと思うのですが、その価格帯で食べられる「プリン味」と「本物のプリン」だったら、先述の「アイスの食感で〜」というように、味じゃないところを求めています。
だから、「プリン味のアイス」に「最高においしい本物のプリン」の味を求めると、がっかりするんです。
これは、ぼく以外もそうじゃないのかなぁと、勝手に予想しています。
 
だから、逆に、「抹茶味」ってすごいなぁ、と感心しちゃうんです。
抹茶味って、味を求めていますよね。
世の中で一番おいしい味を求めているのではなくて、抹茶味を求めていますよね。
本物の抹茶を飲んだことがない人も含めて。
 
本物の抹茶を再現したら、苦いだけのお菓子になってしまうから、「偽物の抹茶の味」を、作る方も食べる方も求めています。
これって「消費におけるすごい関係性だなぁ」と思うんですよね。
完全な共犯関係を結んでいますよね。
偽物の味を求めて、作る方はいろいろ作って、買う方もいろいろ買って、「抹茶味」は市民権を得ています。
抹茶味の気持ちになったら、複雑な心境なのか、ほくそ笑んでいるのか、無関心なのかは分かりません。
けれど、購買における共犯関係というのは、本来の関係性だと思うし、サービス業においても、同じなんですよね。

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