デザインコンペについて。

2019.2.25日々のこと

そういえば、独立してから、コンペというものにほとんど参加していないことに気がついた。
そういう話があったとしたら「気楽にやりますよ」と前置きをつけるだろう。
デザイン関係のコンペというのは、依頼人が複数社の事務所に声をかけて案を出してもらい、その中から気に入った案を出した事務所に仕事を依頼する流れだ。
コンペ費といって、落選した事務所にも、案を出してくれたことへの報酬を支払うこともあるが、ぼくの経験した限り、極めて異例だ。
だから、ゼロかイチかの世界。
 
依頼人には、こういうコンペは勧めていない。
というのも、依頼人としては、ひとつひとつの事務所にかける時間や労力が参加数分減ってしまうことになる。
つまり、人と人の関係性が希薄になるということ。
同じように、0円の仕事を、他の依頼人の仕事と同じ熱量でやる事務所もない。
報酬の話を抜きにしても、「他と比べさせて」と言われて頑張れる人というのは、何か別の欲望があるものだ。
だから、基本的にはコンペになると、少ない情報の中で、あり合わせのパターンを組み替えて提案することが多くなる。
そうじゃない場合は、仕事のない若手が熱量を持って行うのだが、未熟だから仕事がないのだ。
 
ここまで話していると、コンペが悪いことのようにしか話していないが、「気楽にやっていい」という側面もある。
普段僕らは、依頼人の事業規模や求心力の規模なんかも考えながら提案をする。
しかし、気楽にやれるのなら、そんなものを度外視してやってしまうこともできるだろう。
ま、予算が合わないって言われるでしょうが。

コメントを書く