決めた、今年やること。
「小倉山であんこを食べる！」
　
事務所を引越すでもなく、
ペーパードライバー卒業でもなく、
英語を覚えるでもなく、
「小倉山であんこを食べる！」ぞ。
　
時期はいつにしようか。
３月最終週から４月の一週目はバリ島に行くから、
その後がよろしいのではないでしょうか。
ふむふむ、そうだな。
　
観測記録を撮るためには、キャメラマンが必要ではないのかね。
なに、それはまことか。
むむむ、京都在住の知人など、そうやすやすと見つかるのか。
う〜む、京都、きょうと、KYOTO。
う〜ん、う〜っん、う〜〜ん。
ま、行けば誰かいるか。
　
とにかく、今年の目標は、
「小倉山であんこを食べる！」だぞ。
　
食べるあんこはどんなものがいいだろう。
いつも煮ている自分のあんこにするか。
いや、小倉山には小倉山のあんこがあるはずだ。
それにしよう。
待てよ。
「あんこを食べる旅」にしてもいいんじゃないかね。
「あんこを食べる旅」ですか？
そうそう、「あんこを食べる旅」だ。
支障のない小麦の量はわかっている。
たい焼き一個ぐらいなら平気だ。
餅で包んだ大福だっていい。
つまり、これはできるな。
あっちでもぐもぐ、こっちでぱくぱく。
　
君は中に入っているだけではないだろう。
固まって羊羹にだってなるし、お米を包んでおはぎにだってなる。
右手におはぎ、左手にぼたもちでもいい。
お湯で溶いてぜんざいにもなるし、宇治金時の頂上にだって乗っている。
いいぞ、だんだん小倉山らしくなってきた。
しかしだ、そのまま食べたっていい。
　
曲がり角でばったりぶつかってもいい。
運命めいた方がいいだろう。
そうか、俺は「小倉山であんこを食べる！運命」だったのだ。
そういうことなら、いろいろなあんこと浮気をしたり、本気になったりしたいから、春先の方がいいな。
３月か４月。
う〜ん、迷うな〜。
４月をまるまる休みにしちゃえばいいか。
敵は、小倉山にあり。
ん？敵は敵でも恋敵か。
そうか、あんこは宿命のライバルでもあるのだな。
いいではないか。