「好き」「嫌い」で話す。

2018.10.28ビジネスの健康, 日々のこと

「どんなにいい商品でも、生理的にイヤなものは買われない。」
 
打合せ中、「いい」「わるい」で話を進めていくと、ここにたどり着けないです。
 
子どもの頃(今もかも)、「生理的にイヤ」という表現がありました。
同学年の女子が使っていたのか、テレビの中の人たちが使っていたのかは忘れましたが、子どもながらに「最強の言葉だな」と思っていました。
「好き」「嫌い」で判断するとき、人はそれほど考えていないです。
「好きな理由は?」「なんで嫌いなの?」と質問されたとしても、回答される内容は、その場しのぎでそれらしいことを答えているはずです。
 
たとえば、嫌いな食べ物に「ラーメン」を挙げたとします。
(断っておきますが、小麦を食べていた頃はラーメン好きでしょっちゅう食べてましたよ)
それを聞いた人が「なんで?」と理由を聞く。
すると、「脂っこさ」「におい」「しょっぱい」「麺をすする」「急いで食べる感じ」など色々あるでしょう。
そして、これらを解消したからといって、「嫌い」と言っていた人が、「好き」になるかといったら、そんなことはないんですよね。
 
商品開発の会議で足りないのは、ここです。
しかも、「嫌い」と言っている人たちを「好き」に変えようと商品開発をするから、もともと好きで食べていた人たちのことも、置き去りにしていたり。
「嫌い」は「悪い」ではない、ということを把握していないと陥る状態です。
仕事でも「好き」「嫌い」で話していいと思うんですよね。

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