言わない言葉。

2018.8.8ビジネスの健康, 日々のこと

言葉というのは、本当に難しいと思っています。
伝える側と伝えられる側がいるだけのことなんですが、この間を飛び交う言葉の扱いは、とても難しいです。
 
技術的と言われるような職業において、できない弟子に対して師匠が「バカヤロー!」と怒鳴ることもあるでしょう。
「なんでできない!」と怒鳴ることもあるでしょう。
年上のヒトたちの話を聞くと、これが当たり前。
今でもこれが残っている現場はあるでしょう。
ぼく自身も言いたくなるときはあります。
 
でも、言ってもしょうがないんだよなー、と思っています。
 
「できないことには理由がある。」
「できないことを細かく分解する。」
「細かく分解したものにできるものがなければ、さらに細かく分解する。」
「できるものが出てくるまで分解する。」
「そうして、できるものからひとつずつ習熟していく。」
 
おそらく、現代のビジネスで言われていることって、こんなところでしょう。
 
でもね、この分解ができていたら、はじめっからできるっつーの。
それに「見えなくなる」ときってあるんですよ。
できなさに取り囲まれて、本来の力を失い、見えなくなる。
見えなくなったヒトたちに、ビジネスの理想論を語ったところで、追い詰めてしまうだけです。
 
だからね、「言わない言葉」というのが、本当に必要だなと思っています。
「見守る」っていうことです。
失敗していいタイミングで失敗させる、とか。
若いうちなんですよ、失敗しても許されるのって。
だって、失敗をカバーしてくれる年長者がいるでしょう。
致命的な失敗なら、失敗する前に、彼らが動きますし。
 
理想論でなんでも議論で解決できると思っていると、ヒトって疲れてしまうんですよ。
失敗を失敗と経験させることも、若いうちに経験しといた方がいいことです。
 
ま、何でもかんでも口を出すのは、子離れできない親と一緒なんでしょうかねー。
(子どもいないのでわからない)

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