デザインをしちゃいけない場合。

2018.7.23ビジネスの健康, 日々のこと

デザインやブランディングが、資本主義の利潤になる差異を作り出す数ある方法の、ひとつでしかないと昨日は話しました。
何でもかんでも、クリエイティブの力で儲かる訳じゃないよってことです。
 
特に表層のデザインを入れない方がいいのが、地元に根付く店舗です。
遠くからヒトを呼ぶ必要がない店舗。
地元に根付きながら、遠くからもお客を呼び込む必要があるなら、デザイン的な見た目は必要です。
 
しかし、全然オシャレじゃない地元の店にも、ぼくは通っています。
そこも他の地域から、お客を呼び込む必要がない店舗です。
家の前にある喫茶店なんですけどね、食べ物の味の落ち着かせ方がちょうどいいし、価格もいい。
食後のコーヒーや紅茶はあんまり美味しくないけれど、ランチの後はゆっくりしたいから、まぁ、いいよね。
 
内装やメニュー、ユニフォームなんかは、いたって普通の喫茶店です。
図書館に併設されてるから、昭和レトロな雰囲気もない。
いかにも「公共施設に併設されている喫茶店」なんです。
 
それでも、通っちゃうんですよ。
看板娘たちは、どう見ても人生の先輩なのに。
常連たちは、完全に人生の先輩ですし。
 
これを今っぽいデザインに変えたら若いヒトたちは来るかもしれませんが、常連のじいちゃんたちは入りにくくなります。
「メニューが読みにくいよ」とかって言われるのが予想できます。
 
デザインで変えていいモノと変えちゃいけないモノがある。
こういうことを、ぼくらはちゃんと伝えなきゃね。

コメントを書く