お店や人との出会い。

2016.3.20日々のこと

移住のことを調べていて、山梨県が移住したい県1位ということを知り、行ってみた。
 
行く前の下調べで、教育や保健などのサービスが充実しており、県や各市もそれぞれ移住を対象としたホームページを制作していたり、東京に移住サポートの出張所があったりと力を強く入れていることがわかった。しかし、ビジネスの匂いがしてこないのだ。移住者のインタビューを読んでいても、自然のことや子育て支援のことを話していることが多く、他の移住地域と違って、ビジネスを根付かせたり、展開していっている様子がなかなか見て取れないまま、現地に行く日になった。
 
今回訪れたのは、甲府市から北杜市にかけてであり、甲府駅前に点在している図書館、県庁舎、市役所は新しさを感じる建物であり、中も使い勝手が良さそうで、特にユーザーがコミュニケーションを取るために集まりやすいように作られていた。
 
しかし、清里の方まで行くと、オフシーズンのためシャッターを閉めているお店や美術館、建物が多く、観光産業に頼っている印象が強かった。そして、唯一見つけたカフェに入ったら、移住のコミュニティで形成してしまった様子で、以前読んだ記事の「移住者のグループと、地元に残っているグループと、Uターンのグループがバラバラに存在している」と問題視していた内容を思い出した。
 
少々暗い気分になっていたのだが、駅を変えて、その後に訪れたビストロでとても幸福な時間を過ごせたのだった。つまり、美味しい昼食にありつけたのだった。しかも、聞けば、この前の金曜日にオープンしたばかりとのことで、偶然にもこちらも移住者だった。「偶然にも」と言ったのは、この町は食事処も洋食も多く、外から見たお店の雰囲気が、センス良く町に合わさっていたから、数年前からこの町の人が始めたのかと思ったからだ。
 
運ばれてくる料理はどれも美味しく、冷えた体を温めてくれる、しっかりとした安心する味だった。連休の中日だったせいか、お客が僕一人だったので、移住についてと、僕らの仕事である、人とお金のしくみについて話しているうちに、あっという間に電車の時刻になってしまった。
 
甲府からも近いので、山梨に来た時には、また訪れたいお店と出会った。

コメントを書く