雑記

2013.4.18日々のこと

『ミッドナイト・イン・パリ』(監督:ウディ・アレン)を先日観ていたのだが、数年前だったらこの映画の良さはわからなかっただろうな。今を生きるための人生讃歌。希望があるよね。
 

 
それと並行してか、文明じゃないところでの人間の幸せを考えている。機械文明はこれからも発展していくけれども、その速度に合わせて追いかけっこをしていたら、疲れるだけだと思っている。それは機械技術を発明する人と、受け取る側の違いであり、技術を発明・進化させていくのは楽しいことだろう。
 
でも、受け手であれば、あっちに乗って、こっちに乗ってを繰り返すのだから、振り回されるだけだ。
 
この構図は変わらない。だから、発明者と受け手の間に入る広告者が、騙すようなものを作るのではなく、受け手が自分で乗ることを選べる(自立して考える)広告が必要なんじゃないだろうか。自身も受け手として。
 
それは、今あるような「瞬発力勝負」の広告じゃない。企業にとっては嫌なことかもしれないけれど。時間が掛かっても、徐々に育っていくものだと思う。
 

 
「写真」が「真実を写す」なんて嘘だ、とさんざん言ってきたが、ふと「真実を写すかもな」と思っちゃいました。むか〜し、むかし、「人間の視覚媒体を利用せざるを得ない美術は、最高の対人兵器になる」と信じていた頃のような(今はそんなことしたくないよ)、信じることが出来ちゃったような感じがしました。
 
仮象も真実らしさも、真実になり得る。一位競争にそれはなく、争いにそれはなく、騙すような広告にもなく、前提の話しかしない現代美術にもそれはなく、人間の幸せにそれはある。そんな感じが掴めそうだ。
 
「おぉ! それいいじゃん!」、「いや〜、それはダメでしょ」でも言葉がわからない外国人とビジネスができる感覚、名前も国籍もわからん人とでも楽しくお酒を呑める感覚——表面的ではなく——心臓を描けば弱いが、心臓を撮れば強い、みたいな。からあげを出せば、どの国の人も「美味い」と言ってくれるみたいな。
 
けっこう、アカデミックな内容なんだけど、柔らかくしすぎた。
 

 
それにしても、風が強い日が多すぎない? 春ってこんなんだっけ?

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