映画の話からずれちゃった

2013.3.29日々のこと

『ソーシャル・ネットワーク』(監督:デヴィッド・フィンチャー)を観た。やはり気になるのは「広告」を拒否するところだ。現在のFacebookでは広告が表示されているが、昔のものは違ったのだろうか。そして、「クールじゃない」という、広告を拒否する理由が真っ当だったために、気になってしまう。そう、貼り付いている広告は格好悪い。Webでも電車でも街でも、意味もなくぎゃーぎゃーわめくだけの広告は格好悪いのだ。狙って打ち抜くか、掬い上げたものが広告となるのが格好良い。スマートだと言ってもいいし、洗練されているとも言える。
 
おそらくFacebookって、ユーザーよりも作っている人達の方が何百倍も楽しいよね。Fbを始めたのは人よりもかなり遅く、あまり使っていないが、触ってみてそれだけはすぐにわかった。そして、その話題を振っても、誰も興味を持たないのが不思議だ。コンテンツビジネスは流行ったけれど、システムやサービスを作るのは皆興味がないのかな。どんな業界も、昔の様に中身の上質化を図るようになるか、もしくはシステムやサービスを作る方に変わっていくと思うんだけどな〜。コンテンツの種類を増やすのは、もう中途半端に古いでしょ。
 
そして、昨夜、考えていたら気付いた。キーワードは「幸せ」、「システム」だと。写真業界を含むクリエイティブ業界が衰退し、どうにか良くしようと今まで動いてきた。また、「悪い偏見を変える」ということにも注力してきた。それらを一言でいうと、「幸せのシステムをつくる」ということかもしれない。
 
1つの職業名で括ろうとしたり、出身畑で従事することを好む日本の傾向は世界的にも稀で、それが職能の細分化を加速させ、まとめあげる能力をなくし、いまだ文化レベルが低いことに繋がっている。それを突破しようと、僕は1つの職業名で括れない働き振りをし、写真家・デザイナー・思想家などといくつもの職業名を持つのは、未来の働き方(社会システム)に相応しいだろう(海外では当り前だが)。加えて、drunk afternoonで行っていることは、関わった人達が自立できるように、クリエイティブの力をつけることである。最後に、僕が他の業種の方々とお会いし、写真家の偏見を変えてきたのも、写真家が出来る仕事が写真を撮るだけではないことを知ってもらう、つまり、写真業界のシステムを変え、写真家が行える仕事を拡張(サービスの拡張)することだった。
 
なぜ、これらが「幸せのシステム」に繋がるのか。それは、人は自立して仕事をし、他者と交流することに喜びを感じるからだ。「出会いがほしい」、「仕事がほしい」というのが明白であり、職場恋愛をしたり、コミュニケーションツールが発達してきたことからも裏付けられる。職業を超えたら人と出会う確立は高くなり、スキルがあれば仕事になる。好意を抱く入口として、仕事が出来る人間に異性は惹かれる。そのシステムを作ることができたら、中途半端な写真人口は爆発的に増えるし、その中で自立することが出来たら、職業を超えた交流から、新たな仕事が生まれる。このシステムを作りたいんだと、漸く言語化できた。
 
映画の話から逸れてしまったが、良い映画でした。音楽もテンポも、人間性のあぶり出し方もね。

コメントを書く