まぁる

2012.11.2日々のこと

厚くなってきた雲を見ていて「美しい」と思った。以前は曇りだと体調がすぐれなかったが、空に浮かぶ厚く濁った色の雲が美しく感じた。もしかしたら、この世の一切のものは美しいんじゃないか、そう思えた。昔は、このような言葉に反感を抱き、美しくないから作品をつくるんじゃないか、などと思ったこともあったような、なかったような。けれど、この世の一切は美しく、それに近づくため、知るために作っていたのであれば、雲も空も他人も一つの繋がっているものなんじゃないか——そう、思った。
 
何のために——何のために生きたのか、何のために作るのか——もしも、違うように見えるものたちが、実は、一つの美しい何かであることを知るために作ったり、生きたのであれば、まぁるくあたたかな気持ちになれるのではないだろうか。実際、そんな気分だ。目をつぶって歩いていても空の美しさはわかるし、風の心地良さもわかる。
 
それにしても、今日は空が綺麗だ。

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