謹賀新年

2012.1.2日々のこと

明けましておめでとうございます。
 
地元の朝霞に日帰りで戻り、駅から家路まで散策を含めて歩いていた。僕の通っていた幼稚園は名前を変え、中学校は高校の隣に移転し、中学校があった場所には小学校が移転するという懐かしいのか、無くなった寂しさを感じていいのかよくわからない状況になっているのだが、昨年、ニュースにもちらほら取り上げられた、米軍跡地の工事のフェンス脇を歩いている時の胸中は穏やかではなかった。
 
「俺達の街だ」
 
そんな言葉とともに奥歯の辺りが熱くなった。しかし、街を歩いていて懐かしさや寂しさを感じるようになっているということは、自分は既に余所者の気配がしているのだろう。人は流れるし、全てのものは流れている。
 
そんな種類のことと重なるが、新年早々、重い仕事を引き受けてしまった。むしろ自分から「やらして下さい」と言ってしまった。お亡くなりになった人を甦らせることは出来ないが、その人の生きた証を今の想いと重ねることは出来るはずだ。しかも、ノスタルジーに浸ることはなく。これは遺影と呼べるのだろうか。引き受けたはいいが、思った以上に大変かもしれない。

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