紹介するということ。

2019.9.12ビジネスの健康, 日々のこと

誰かに何かを紹介するとき、紹介する人のセンスってあるよなぁ、とつくづく感じる。
この歳になって、紹介が下手だなと思うのは、紹介されてどうしたらいいのか困る種類の紹介だ。
例えば「興味があると思って」という紹介や、「とりあえず繋ぐよ」という紹介は、けっこうな確率でその後、困る。
困らないまでも、手持ち無沙汰のような状態になる。
これは年齢を重ねたから起きる現象なのだろう。
さすがに40歳手前にもなると、興味があったものはそれなりに知恵が働くほどになっているし、面識のない人と繋がるときには、何かしらのスパークが起きるかもしれないと期待できないと、紹介された者同士は困ることになる。
そして、このときのスパークは、「仕事が生まれる」だ。
だから、単に情報や知識を与えるだけの紹介であれば、本や事例を紹介すればよく、それ以外で人や何かを紹介するときというのは、それが必ず相手の役に立ち、それぞれの仕事が発展するのではと期待して紹介しないと、相手を困らせることになる。
だから、人を紹介するときって、「一席設けます」となるんだ。
 
さらに、一席設けた後も、下手だなと思うときがある。
それは、挨拶の瞬間、他己紹介ではなく自己紹介させてしまうときだ。
人を紹介するというのは、相手同士が何かスパークするのを目的としているのだから、それぞれに強さや面白さがなければスパークも起きようがない。
けれど、挨拶のとき、強さや面白さを自己紹介で言わせれば、単なる自慢話となってしまう。
すると、マウンティング合戦になりかねない。
少なくとも、自分はこれだけ凄いんだ、という話になってしまうので、聞き手にとってみたら、自慢のように聞こえなくはないわけだ。
だから、人を紹介する場合は、口コミのように、紹介する人が他己紹介した方がいい。
 
こういうことって、誰かが教えてくれるわけじゃないけれど、だからこそ、如実に表れる。
他己紹介が上手い人って、教養があるなぁ、と思っちゃうんだよね。

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