慰めの言葉。

2019.8.18ビジネスの健康, 心の健康, 日々のこと

上手い言葉が見つからないが、受け手と送り手で「言っていい言葉」は変わる。
例えば、何かを渡すときに約束の日から遅れてしまった場合、どんな理由があっても「仕方がないっすね」と慰めの言葉を言えるのは、受け手側だ。
これを送り手側が「仕方がなかった」と言えば、開き直りと捉えられても仕方がないだろう。
一方で、送ったものを無駄にしてしまった場合、「仕方がないっすね」と言えるのは、送り手側だ。
これもまた、無駄にしてしまった受け手側が「仕方がなかった」と言えば、開き直りになるだろう。
 
世の中は、同じ言葉でも「言っていい言葉」かどうかは、その状況で変わる。
特に「仕方がなかった」という言葉は、物分かりの良さが醸し出される分、言っている方は気持ちがいいし、逆にそのような状況で相手に詰め寄れば、利己的な愚者に映り、その場は良くても関係性は終わるだろう。
だから、「仕方がなかったね」と言われる方は、この言葉に慣れてはいけない。
「仕方がなかったね」と言っている裏には、「次は同じことはやらないでね」という意味が込められている。
これを読み取らずに、二度三度と同じことを繰り返すと、これもまた関係性を壊すことになる。
関係性を壊す立場が変わるだけで、やはり、「仕方がなかった」ということを、どうやって減らしていくかが、経験値を積むということなのだろう。
 
慰めの言葉をかけられたとき、安堵するのか、悔しい気持ちになるのか、それはもうその人次第なんだけどね。

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