自分を正当化しない。

2019.7.15ビジネスの健康, 日々のこと

事業者と話していて、ここ数年「好きなことをやった方がいいですよ」と言うようになった。
反対に、事業者の口から「社会貢献」という言葉が出るようになったら、その事業は終わりに向かう。
始まる前から終わっている場合もあるが、社会貢献という言葉を使って何かをやれば、必ず自分を正当化しなきゃいけない。
それは、誰かや何かを傷つける。
誰かや何かを傷つける事業は、表側の社会では売れない。
ホラー映画やお化け屋敷だって、エンターテイメントとしての楽しみがあるから売れるのであって、真面目に傷つける事業は、誰も面白くないし、必要としていない。
 
事業がそのような状態に陥るのを避けるためには、謙虚であることだ。
謙虚であるためには、自分の好きなことをした方がいい。
一見すると矛盾しているようだが、自分の好きなことをしていると、周囲の人たちに対して、深刻にならない程度の申し訳ない気持ちと、けっこう大きな感謝の気持ちが湧いてくる。
好きなことをしていると、自然とやる気も出てくる。
そして、やり続けていると、「それしかできない無能な自分」に気づく。
でも、好きでやっているので、「いやー、どうしようもないんすわー、わはは。すんません。。」という、謝っているのか開き直っているか判別しづらい気持ちが常にある。
そして、そんなどうしようもない自分に協力してくれたり、周りにいることを選んでくれた人たちに、感謝の気持ちがでてくる。
 
今まで色々な種類の法人と関わってきたけれど、大企業になれた会社の人たちにも共通している気がしている。
小さいと、自分を正当化しなきゃやっていられないのかもしれないが、その方法はあまりおすすめしない。

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