我執の話

2010.6.29日々のこと

 仕事場に異物が入ることをかなり避けていることを、今日、再認した。(あまり見ない)生活スペース、(普段から目にする)生活スペース、仕事場の順に避ける度合いは強くなっていく。そのお蔭かどうかはわからないが、他人が私の環境で作業をしても「やりやすかった」と言ってくれるのだが、それも普段から気をつけているからだろう。何故、気をつけているかというと、どんな性質の作品にも対応できるように、というのが一番の理由かもしれない。

 しかし、異物を入れたくないという傾向が強くなりすぎると、異なった環境下での作業力が著しく下がってしまうので、ある程度はイレギュラーに慣れようと考えている。そして、あまりにも共通点が無い環境下はとても大変なのだけれども、そこから得るものがある内は、そこに身を置いておくのも、また一興だろうと思っている。慣れた時に「何が必要か」を見出せればいいだけの話なので。

 今までもカメラや道具を借りたり、色々な場所で創作をさせてもらってきたが、それ故、何かに固執するっていうことがないのは、私の強みだと思えている。固執は我執に変わり、我執はいつの間にか、性質の純度を下げている。

 でも、我執から解き放たれるのは、なかなか大変だけれども。

コメントを書く