強い立場ほど丁寧に。

2019.6.12ビジネスの健康, 心の健康, 日々のこと

いい年の取り方を考えていると、「こうありたい姿」を思い浮かべるといいと思った。
僕で言えば「知らないことへのアレルギーが低い人」と「尋ね方が上手い人」に憧れる。
 
知らないことにアレルギーが強いと知ろうとしなくなる。
そうなると好奇心がなくなり、物事をフラットに観察できなくなるし、そもそも生きることが退屈になるような気がしてならない。
あくまでも僕の場合だが、義務で仕事をするのも嫌だし、ましてや生きることを義務的になるのは最悪だ。
だから、好奇心をなくさないためにも、自分が知らないことへのアレルギーは低い方がいいだろう。
 
だが、たとえ知ろうとしても、尋ね方が下手だと、教える方も教えたくなくなるものだ。
年を取れば取るほど、教わる相手は自分よりも若い人になる。
年上ってだけで、相手はつまらなく思うものだ。
上司や両親であっても面倒くさいと思うのが日本人らしさではないだろうか。
それが他人になれば、さらに「どうでもいい」存在になっているわけだ。
そんな、ただでさえどうでもいい面倒くさい相手になっている自分が相手に教えてもらうとき、言葉遣いや返信速度を気にしなきゃいけないのは自分の方だと思っている。
 
具体的には「教えてください」ではなく、「教えていただけないでしょうか」というお願いになる。
こういう言葉遣いは、上司になってしまっているときでなく、お客になるときも同じように、自分が上の立場になる際に気をつけるようにしている。
返信しない馬鹿、謝れない馬鹿、感謝の伝え方を知らない馬鹿と思われるのは、弱い立場の人たちからそう思われるものだ。
よっぽど、その人と縁を切りたいと思っていない限りは、自分の立場が強いときほど、丁寧に接した方がいい。
これは、常に気をつけていることでもある。

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