任せるよ、信じるよ。

2019.5.26ビジネスの健康, 日々のこと

人に「信じるよ」と言うときがあります。
これを言う一瞬間前、言われる人の表情に「この人(江口)、何でこんなに、自分が言うことを真に受けるんだろう」という、ささいな困惑を読み取ります。
この困惑の表情の前には、ちゃんと彼や彼女は、ぼくに説明をしてくれるし、素人の質問にも答えてくれています。
だから、何かを進めるときに、提案するもので進めていいかの確認をとってくれるのですが、そういうときのぼくは大抵、「任せるよ」と言います。
 
ただ、一度ならまだしも、「OK、任せるよ」という返事が多くて、困惑の表情になっているようです。
ま、こっちは理解して、納得した上で返事をしているから、ミスがあったとしても受け入れますが、世の中はそうじゃなくて、自分の思った通りにことが進まないと文句を言う方が多いのでしょう。
文句を言う人が多い中、「任せるよ」と返事を繰り返す相手と遭遇すると、ちょっとびっくりするんだと思います。
 
これに気づくようになってから、「大丈夫、あなたの言っていることは納得しているし、ぼくは素人だから、あなたの言っていることを信じるよ」と言うようにしています。
そうすると、ハッと気づいたように、背筋をしゃんと伸ばす雰囲気に変わるんですよね。
おそらく、ここで背筋を伸ばせない相手には、ぼくも言わないんでしょうねー。
 
話を聞いて、相手を信じること、そして、悪意に翻弄されないこと。
三十代も後半になって、この精度がようやく高まってきた感じがしています。
二十歳の頃から作品を売ることをしていて、十七年は費やしている訳です。
子どものように無力になって、相手に委ねること。
これを今の年齢までに身につけられて良かったと思っています。
ま、この先の次元もあるような気がしています。
それは、これを繰り返すことで気づく次元なんだろうなぁと思っています。
セルフマネジメントはおもしろい。

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