待つこと。

2019.3.12ビジネスの健康, 日々のこと

この仕事をしていると、待つことが重要だとつくづく思う。
もしかしたら、すべてのことで「待つ」は重要かもしれない、とすら思う。
たとえば、自信がない人ほど、間髪入れずによくしゃべる。
デザイナーがデザインを見せるときでも、聞いてもいないのに、重大な意味があるようにペラペラ話しているときは、決まって自信がないときだ。
相手を説得しようとしているのかもしれないが、そんなときは、デザインを見せながら、確実に意味のあることだけ、ひとつかふたつ、話せばいい。
本当は、それ以上の意味があるのだが、相手はそのすべてを聞いても、どういうことか分からない。
むしろ、すべての意味が希薄になるだけだ。
デザインにしろ、何かにしろ、相手に見せているときは、相手の反応を待った方がいい。
作り手が気づかなかったことに気がつくのは、自分が話していたら難しい。
それは、依頼人も同じだ。
デザイナーが話しているときは、デザイナーの話を聞く。
そうすると、気がつかなかった事業の盲点に気がつく可能性が高まる。
ほんの数秒、待つだけだ。
ものによっては、何ヶ月、何年も待つことになるが、それでも待った方がいいときはあるよな。

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