いいと思ったものだけ。

2019.1.23ビジネスの健康, 日々のこと

「ほんとうにいいと思ったものだけを売った方がいい」
 
ずうっと思っていることです。
妻が新しい化粧品を買ってきて、化粧品のことというよりかは、販売員のことをしきりに褒めていた流れで出た言葉です。
この販売員も接客を受けている妻曰く、「自社のブランドに誇りを持っているよう」に見えるようです。
こういうのほんとうに大事です。
誇りまで行かなくても、好きであることは大事です。
 
昔、営業成績のいい人から優れた営業のことを聞きました。
嘘でもいいから売る人、だそうです。
これを聞いた若いぼくは、「ま、会社なんだからそりゃそうか」とも思いましたが、デザインとか広告だとかいう仕事をしていて、とてもじゃないけれど、それで仕事をしたくないと思うようになりました。
 
「自分だったら買うものを作らなきゃダメだ」
 
一貫してこの姿勢でやっています。
ラケットをやっていた頃も、割引などせずに、一般のお客さんと同じようにお店で買っていました。
ブランドを作るときも同じです。
自分だったらファンになるか、そこに焦点を当てます。
手放しでファンになる、浮かれているときにファンになる、弱っているときでもファンになる。
色々な自分がいて、そのときそのときでファンになるように、ぼくはつくります。
 
ぼくらの仕事は得てして、「うまいこと言って売りつける商売」とも思われます。
そういう仕事をしている人も多いですし、ブランディングなんて言っている事務所の多くもそうでしょう。
ほんとうに売ろうと思ったら、流行りの言葉じゃなくて、ありふれた言葉を使うものだ。
いいと思ったものだけを、伝わるように伝える。
これが、ぼくらの仕事です。

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