事業は正義ではないし、立派なことでもない。

2018.12.23ビジネスの健康, 日々のこと

事業者と話していて度々言うのは、「正義ではないし、立派なことでもない。やりたいからやっているんですよね?」ということです。
とかく、ここ数年のブランディングブームもあって、事業価値を高めようとみんな必死ですが、お客さんは見抜いていると思うんですよね。
事業者が事業価値を高めようとするのは、その結果、利益が上がったり、株価が上がったりするからです。
とくに業界が弱い(稼げない)場合、自分たちの行いを正義のように語り、別の層を攻撃します。
けれど、どの層の人たちも、自分のやりたいことをやっているという意味では、同じなんです。
極論を言えば、「その事業が犯罪じゃなくてよかった」ぐらいに思っていた方がいい。
少なくとも、ぼくはこのクリエイティブという仕事が、犯罪じゃない時代や地域に生まれてよかったです。
 

自分の貢献度を語る有能感よりも、自分のできないことを語る無能感を持っている人を、ぼくは信用します。
ただし、ぼくが認める努力をしないのなら、ぼくはその人を信頼して、仕事を任せないです。
事業価値ブームと同じように、自分価値ブームのような時代ですが、できることがあるということは、できないこともあるということです。
そして、自分ができる(得意)と思っていることは、その上がいるということです。
そうじゃなきゃ、成長もないでしょうから。
満足していたら、成長なんてないでしょう。
 

たとえば、企業でSNSを使うとき、ぼくは「できなかったことも載せてください」とお願いをします。
嘘はダメですが、途中でもいいです。
立派じゃないかっこいい姿に、人は感動するんです。
『SLAM DUNK』も『あひるの空』も『ジャイアントキリング』とか、スポーツ漫画も好きなんだよねー。
(写真は関係ないです。コンクリートが好きなんですよねー)
 

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