堤清二さんの影響。

2018.11.19ビジネスの健康, 日々のこと

いろいろな人の影響を受けているけれど、殊に、事業や経営と生活者への姿勢は、堤清二さんの影響を色濃く受けています。
直接お会いしたことは、もちろんありません。
しかし、考えてみるに、影響を受ける要因はたくさんありました。
 
地元には西友があり、毎週のように母親の買い物についていきました。
中学以降の遊び場は池袋の東口、つまり、西武とパルコがある方です。
渋谷パルコをはじめとした渋谷の文化は、思春期時代を象徴しています。
ロフトに、無印良品。
J-WAVEに、クアトロ。
 
相対するダイエー、東急ハンズ、ユニクロ、メゾンブランド、古着などもたくさん触れたし、影響を受けていますが、事あるごとに堤清二さんからはじまった事業に触れて育ってきました。
そして、いま住んでいるマンションの隣は、ファミリーマート。
出来過ぎなほど、セゾン・グループだった事業に触れています。
それほど、セゾン・グループは巨大でしたし、ユニークだったし、文化を創り出していました。
 
経営者として堤清二さんのことを知るたびに、彼の理想としていたことが、すんなりと腹落ちするのは、生活者として、彼の理想に触れて育ってきたからと言えるかもしれません。
けれども、バブル崩壊後のグループ解体も、大人になるにつれて知りました。
 
事業として継続して儲けることを蔑ろにせず、それ以上に、事業として文化形成し、生活者に自由を与えることを追い求めるのは、いいも悪いも完全に彼の影響です。
写真でもデザインでも、仕事をしていて、経営者たちと会話ができているのは、彼の思想に触れてきたからです。
もちろん、数字を追い求める方々とは話は合いませんが、自信を持って断ることができるのも、この思想のおかげです。

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