弱さがうれしくなるとき。

2018.11.11心の健康, 日々のこと

アレルギーを知ってから、ぼくはパンをほとんど食べなくなりました。
 
以外かもしれませんが、こうやって「できないこと」が増えると、嬉しいことも増えます。
レストランに行った際に、事情を話してコースからパンを除いてもらうと「時間はかかりますが、ご飯を炊きましょうか」と聞いてもらえたり。
もちろん、こういうことを強いているのではありません。
忙しいなかでの作業を増やしてしまいますし。
(そのため、店舗名は控えてます)
 
ま、単純にぼくが嬉しくなる、という話です。
そういうお店に、ぼくの大切なお客や家族を連れて行きたくなる、という話です。
 
話は変わり、自分の弱いところを知ったり、できないことを知る経験が、ぼくを人間らしくしてくれます。
いまの時代、自分の得意なことや、貢献できたことを主張することの方が奨励されるでしょう。
何かにおいて有能感を持たせる教育を受けるでしょう。
 
ぼく自身も短所を補うよりも、長所を伸ばした方がいいと思う方です。
しかし、目を向ける方向まで、長所のみになってしまうのは、どうかと思っています。
空腹が料理を美味しく感じさせてくれるように、長所を際立たせるためにも、弱いところは必要なのです。
いや、弱いところは弱いから愛おしいのかもしれない。
 
人によっては「大変だね」と言われるようなことでも、本人にとってみたら、いいものかもしれないのです。

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