自分と他人。

2018.10.12日々のこと

「自分がいいと思っていることが、他人がいいと思うとはかぎらない。」
 
仕事をするときも、誰かに何かを薦めるときも、これを頻繁に思い返します。
自分で何かを試すときも例外ではありません。
 
たとえば、「消せるボールペン」が流行ったとき、いろんな会社がノベルティとして配っていたので、ぼくも手に入れました。
けれども、「消せること」がぼくの場合はネガティブにはたらきました。
ロゴのアイデアを手書きで描くとき、ボツ案がたくさん生まれながら、作り込む案を決めていきます。
しかし、ボツ案を消しながら案を決めていくと、どういう過程で案を決めていったかを忘れてしまうのです。
いや〜、あのときは参りました。
 
もうひとつ、「バカ売れしている手帳」を試してみたときも、ぼくには合いませんでした。
紙が薄すぎて、使うペンを選んでしまう。
万年筆で書くと、裏に透けてしまうのです。
これも何度か試した後、使わなくなりました。
 
けれども、「消せるボールペン」も「バカ売れしている手帳」も、モノとして悪いかといったらそんなことはありません。
売れるには売れるだけの良い理由があります。
機能かもしれないし、ストーリーかもしれません。
これらの商品を愛でている人の話を聞くと、こちらも微笑ましくなります。
 
それでも、ぼくには合わなかった、というだけなのです。
いいと思ったモノを薦められると、それだけ嬉しくなりますけどね。

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