エントロピー

2008.11.10日々のこと

今日、詳しくは昨日、大学時代の友と指し呑みをしていた。その人というのは、自分がこちらの道に進む前から自分のことを信じてくれていた人であり、数少ない僕が信頼している人のうちの一人だ。

そこで、プライドというものと信念というものの話にもなり、結局自分は「作品に従いながら闘い、共生していくこと」に作り手としての誇りを抱かなければいけないし、それ以外は出来ないという結論に至るということだ。おそらく、現代の流れに乗るような作り方をすれば、今以上に不自由しない暮らしが出来るのだろうが、それは一時の記憶には残るけれども、真理には到達できないだろうし、人類の記録、記憶にまで昇華できないのだろうと予測ができてしまう。そして「一時の」に走ってしまった現代美術が陥ってしまったのが、藝術の歴史上、最も質の低い状態にしてしまったのだと考えられる。エントロピーについて考えることが出来れば、容易に考察できることでもある。

だからこそ、自分はこのままでいるべきなのか、ということを考えてしまう。僕が残るのではなく、作品こそが残るような時代になって欲しいし、なるべきだと考えられる。

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